第2話 動画

 今日、公園で彼氏とエッチしてる霧島に遭遇した。

 その行為をこっそりとスマホで撮影し、自宅に戻ってきた。


 俺は部屋に戻り、さっき撮影した動画を再生する。

 再生すると、スマホの画面に霧島優菜とその彼氏が映った。


「優奈! 気持ちいいか!?」

「うんっ、すっごく気持ちいいよ! んっんっ」


 霧島の大事なところが丸見えの状態。

 「んっんっ」と生クリームのような甘い声がスピーカーから響き渡り、

 霧島の淫らな表情がスマホに映っていた。

 なんだこの動画。エロすぎるだろ……。

 ぶっちゃけ俺のお気に入りAVよりエロいぞ、この動画。


 行為中、彼氏の佐藤和樹が霧島に声をかけた。


「優菜」

「な、なに?」

「ゴム外してもいい?」

「だ、ダメ……それは絶対ダメぇ」

「なんでだよっ……。優菜は俺のこと好きなんだよな?」

「う、うん……大好きだよ」

「なら生でヤらせてくれよ。なぁいいだろ?」

「和樹のこと大好きだけど生はダメ……避妊はちゃんとしてぇ」

「ちっ、わかったわかった。生は諦めるよ」

「うん、ありがと……きゃっ、んっんっ……急に激しくしないでぇ」

「優菜、こういうの好きだろ?」

「う、うん……大好きぃ」

「ならもっと激しくしてやるよ」

「うん、お願い♡」


 彼氏の佐藤和樹は激しく霧島を求める。

 霧島は甘い声を上げ続けた。

 しばらく時間が経ち、佐藤がフィニッシュを迎えた。

 やっと激しい行為が終わり、二人は「はぁ…はぁ…はぁ…」と息を切らしている。


「はぁはぁはぁ……気持ちよかったな、優菜」

「まだぁ……」

「え?」

「まだしたいよ……ねぇお願いもっとアタシのこと求めてぇ」

「いや、もう無理だって……」

「なんで無理なの……? まだ一回しかしてないのに」

「男は連続はできないんだよ。また明日求めてやるからな」

「う、うん……」


 霧島は不満そうだった。連続で佐藤としたかったんだろう。

 にしても、この動画エロいな。

 エロすぎて霧島で抜いちゃったよ。


 まさか霧島をオカズにする日が来るとはな。

 ちょっとだけ悔しい。いや、けどこれは仕方ない。霧島は性格カスだけど、顔とスタイルはいいからな。あんなエロい体見たら誰だってムラムラするって。 

 この動画、ネットにアップロードしたら再生回数凄いことになるんじゃないか?

 まぁそんなことしないけど。

  

 よし、明日はこの動画を利用して霧島に復讐するぞ。

 覚悟しろ、霧島。

 お前のこと地獄に送ってやる。

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