006 戦奴クラス
懲罰委員会から解放され、俺は
アニメの世界に転生したゆえに1話と2話の境目がどうなるか気になったが、このあたりはちゃんと現実なんだと感じる。
2話は確か
デスティニーヒーロー・リヴォルトは前作から2年後の世界。
前作の災厄から復興の最中、話せば長くなるので端的にまとめるとこの世界は
それに対抗するために前作のメインキャラが主導となり、アルティニア戦争学園が作られた。
このあたりの設定を全て理解するには原作アニメとコミカライズとOVAアニメとノベライズと設定資料集と2年でサービス終了した未完のソシャゲまで手を出さなければならない。
元々魔人系統は限られた人しか戦えなかったんだが、何か後付け設定でリヴォルトで誰でも戦えるようになったんだよなぁ。
この設定変更はめっちゃSNSで荒れたっけ。
この主人公のジャックも、誰でも戦えるようになったその一人と言える。
考え込んでいる内に
学園ものにありがちなカースト制度がもっぱらの設定。
下級生主席のジャックが疎まれて最下級の
クラスの扉を開ける。
今朝の
「来たわね。ジャック・ナイトメア」
すでに俺が行くことは皆知っているようだ。
にこりと笑うのは
褐色の肌と長くまとめた赤い髪色が印象的な美女。そして何よりの爆乳である。
何というか戦闘系アニメの先生キャラってみんな爆乳なのお約束すぎないか。好きだけど。
名前がある通りにこのリヴォルトのアニメでもそれなりに出番がある。
「マジかよ……本当に来やがった。下級生主席だろ」
「でも懲罰って話でしょ」
「性格極悪の狂犬って話だし」
このあたりの扱いは
「はいはい、いつまでここにいるか分からんがジャックはあなた達と共に学んでいくことになるわ。ジャック、何か言いたいことはあるかしら」
(落ちこぼれの雑魚共となれ合うつもりはねぇ。俺に構うな)
やめろージャック。喧嘩を売るような台詞を思いつくんじゃない。
概ね2クールちょいで役割の終わる
ルルフェリア以外にもめぼしいキャラはいるが、まずはルルフェリアに注力すべきか。
「……しばらく世話になる」
こんなもんだろうか。
「は~い! 一緒に頑張りましょう」
ルルフェリアが笑顔で立ち上がってぴょんぴょん跳ねる。
出会いの結果、ルルフェリアからは好感触。
溢れんばかりの胸がバルンバルン揺れてるじゃねぇか。
く、にやけるな。
ジャックは巨乳に惑わされる男じゃ……ぐふ。
「ルルフェリアはあなたが助けてくれたのね。教官として礼を言うわ」
こんなセリフ、原作アニメにはなかったぞ。
原作アニメではジャックはルルフェリアにも悪態づいており、好かれてはいなかった。
同じクラスの縁から最後はラスボスとなったジャックを悲しさをにじませながらも討ったんだったからな。
俺は言われた席へと進む。アニメのお約束通りルルフェリアの隣の席にいた。
「困ったことがあったら何でも言ってください! ジャックさんに助けてもらった借りを返させてください」
「ああ、宜しく頼むよ」
ひそひそと陰口を叩かれる中、ルルフェリアとの関係性は良好。
これでラスボスフラグも順調に回避できると言えるんじゃないだろうか。
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