迷い猫

雲一つないよく晴れた日に学校で授業を受けながら外を見ていると、遠くに何かが落ちていくのが見えた。

その瞬間、遠くから爆発音のような音がした。

教室中が騒然としている中、爆風で瓦礫や火の粉がこちらに飛んできているのが見えた。

皆んなが慌てて1階の体育館に逃げていくが、その人混みの中に1匹の灰色の猫がいた。

その猫が、こちらに向かって何かを必死に訴えて引き止めようとしているように感じたため、逃げるのを躊躇っていた。

すると、逃げていたはずの人が戻ってきて、体育館が火の粉によって燃えてしまい中にいた人が大勢燃えてしまったと言う事を聞いた。

猫の方を見ると、先程のように慌てた様子は無く、じっとこちらを見ていた。

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物語になれない夢の欠片 雨降らせます @amefurasemasu

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