第8話:イカが食べたい

イカが食べたい。

疲れると、なぜか焼いたイカが食べたくなる。

イカのことしか考えられないくらい、イカが食べたくなる。


幼い頃、のどに烏賊が詰まったことがある。

とても苦しい思いが残り、それ以来、烏賊はあまり得意ではなかった。

烏賊を食べなくとも成り立った人生。


イカは腸にも詰まるであろう。きっと苦しい。

想像するだけで、ぞわぞわする。

それなのに、なぜかイカが食べたくなる。


私の魂のリベンジなのだろうか。

あまり疲れないように、気を付けなければならない。

しかし今日も、イカが食べたい。

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