第7話:つまらない

小食の外食は、とても大変だ。

気心の知れないだれかと行くことは、できない。


「残せばいい」

残す量が半端じゃないひとに、決して言ってはならない。


本当は「自分のひとり前」を、オーダーしたい。

悲しいが、少しだけシェアしてもらうしかない。

なんてつまらない…。


お店の人は、ちょっぴり嫌な顔をする。

だいじょうぶ、きっと問題ありません。安心してください。

お会計の段階で、その問題は解決されている。

手間のかからない、高単価の私。よいお客さんだ。


あまり食べられないが、たくさん飲める。

腸に詰まらないお酒は、私を裏切らない。

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