第35話

「それってどういう事なの……?」

友人の優子からの電話を受けて望奈は固まってしまった。

『だから高原君と莉子別れたみたいよ』

「そんな事簡単に言わないでよ!」

望奈は思わず声を荒げた。

テレビ局の控室で、テレビ番組の収録が行われていた。今はその出番待ちである。

直樹はソファーに座ったまま驚いていた。

望奈が声を荒げたのを初めて聞いたのである。

「とにかく明日莉子に聞くわ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る