第3話

3日ぶりの学校だった。

白い半袖のブラウスにブルーのリボン。ブルーとグレーのチェックのスカートの制服にも愛しさを感じる。

今日は高原君に会える……!

そう思っただけで望奈の心臓は跳ね上がった。

「望奈、おはよう!」

下駄箱で上履きに履き替えていると、川島莉子が背中から望奈の肩をポンと叩いた。

「おはよう」

早速望奈と莉子は並んで歩き出す。

そして一日が始まった。


昼休みには、グランドで高原悠真が友人達とサッカーをしていた。

望奈は莉子と一緒にその姿を見ていた。

「やっぱりカッコイイね。高原君!」

望奈は悠真の一挙手一投足すべてが気になって仕方がない。

悠真がシュートを決めて、友人達に笑顔を見せている。

まるで夏の青空の光みたいに眩しい笑顔だ。

望奈の心臓はドキドキして早鐘のようなリズムを奏でている。

悠真がボールを蹴る度に、莉子と声を上げて見ていた。

望奈は胸の高鳴りを感じていた。

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