第10話
望奈主演のドラマは丁度山場を迎えていた。
公園でのロケには、望奈や出演者達を一目でも見ようと大勢のファン達が集まっていた。
望奈はカメラテストを終えて、何気なくギャラリーの方を見た。
その中に高原悠真がいた。
望奈は一瞬だけ悠真を見ると、優しい微笑みを浮かべた。
それは女優、菅野望奈の微笑みだった。
望奈はその時、悠真に別れを告げていた。
瞬間的にファン達から歓声が上がった。
「今、望奈、俺を見て笑ったよねー」
「あんな優しい笑顔、初めて見たよ」
「望奈、最高!」
望奈はそのままカメラの前に向かい、もう二度と振り返る事はなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます