第21話
彩加は可愛い。
真っ直ぐで優しくてひたむきで……
アイツが好きになるのも当然だ。
克樹は放課後グランドで素振りをしていたが、ふとその手を止めた。
そしてグランドの端に張られたフェンスの前で座って、転がったボールを一つ一つ拾っている彩加に目を向けた。
首の位置までのポニーテールが少し前に流れている。
「馬場。素振り中だぞ。何してる」
監督の声が飛ぶ。
「すみません」
克樹はすぐに返事をすると、再びバットを降り始めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます