第8話

映画を観た後は喫茶店に入った。

杏奈はチョコパフェを食べながら満面の笑顔になる。

「甘いもの好き?」

「大好き。中でもチョコパフェが1番。

馬場さんは?」

「俺もスィーツ好きだよ。一番好きなのはティラミス」

杏奈は笑顔で克樹の言葉の一つ一つを受け止めていた。

「佐久間さんはどうして野球部のマネージャーになろうと思ったの?」

「カッコいいじゃないですか?野球男子って。一緒に頑張りたくて」

杏奈の目がキラキラ輝いている。

それ以上話さなくても野球への熱い思いが伝わって来た。

「馬場さんはどうして野球部に入ったんですか?」

「同い年だよね。敬語は止めよう」

「はい」

杏奈が返事をしたので、克樹は思わず笑い出した。

「小さな時から野球が好きだから。小学4年から町の野球チームにいて中学、高校と野球部」

「私も中学の時からマネージャーやっていて」

「そうなんだ」

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