夜行虫はこんなのを書いてますという話

「じゃあ貴様はどんなものを書いとるんじゃ」という声が聞こえた気がしました。


ちょうど、『ノベマ』ってサイトでやってる『スターツ出版文庫小説大賞』の『アンチ青春部門』にエントリーしてる作品があるのでご紹介させていただきます。


スワンプマンの暇潰し

https://novema.jp/book/n1735541


これ、実はラノベとして書いた作品じゃなくて、ちょっと文芸寄りの作品になります。


『野性時代新人賞』に出したんですが、三次選考まではなんとか進んだものの、惜しくも最終選考進出には至りませんでした。まあ、進んでたら最終落ち4回が5回になってたかもしれないので、そう思うと良かったのかもしれません。よくねえよ。


ある日死んでしまった主人公が、生前親しくしていた女性のスマホに憑依する話です。


これだけ書くとラノベ感もあるんですが、ある種の哲学的な思索が書きたかった時期で、主人公とヒロインの間で、闇の深い会話を死ぬほどさせるような作品に仕上がりました。


ちなみに『スワンプマン』とは、『ある日、雷に打たれて死んだ男と、全く同じ姿で、同じ記憶を持った人間が泥から生まれた。その泥男スワンプマンは、死んだ男と同一人物と言えるのか』という哲学分野の思考実験です。


まあ、ここまでの話でお察しかもしれませんが、エンタメ性はかなり弱いです。文芸寄りの賞で戦うための作品なので、ぶっちゃけ、エンタメ系の賞ではかなりしんどい勝負になると思われます。


出すかどうかはかなり迷ったんですが、「まあアンチ青春ではあるな」ということで、一応出してみました。たまにはWEBに出してみるのもいいかというのもありましたしね。


ここまで話してきた『ラノベ新人賞に向けた企画の作り方』という点ではあまり参考にはならない作品ですが、もしご興味ありましたら読んでみてください。感想なんかいただけたら超嬉しいです。

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