カクヨムコンみたいな荒事は全部森田に任せちまおう思ってるんですよという話

森田って誰やねん。


それはともかく、カクヨムコンの応募要項が発表されると、そこはかとなく秋の訪れを実感する夜行虫です。もはや秋の風物詩まである。発表されたのは一か月以上前だし、今年はそんなに涼しくもなってなかったわけですが、それはそれとして。


今は特に作品公開していませんが、過去には何回か参戦して、読者選考を突破したこともあります(※夜行虫は何回か垢消ししています)。まあガチで突破しただけですけど。


★評価による読者選考があるという点で、新人賞としてカクヨムコンはかなり特異です。どちらかといえば通常の拾い上げ書籍化に近いようなイメージですが、各レーベル相乗りということもあって、毎年めちゃくちゃ盛り上がってますよね。


え、僕ですか? 僕は「カクヨムコンには出てはいかんぞ」と亡くなった祖父から固く言いつけられておりますので、本当に残念ですけど不参加です。みんな頑張ってくれ。


複数回の地獄読者選考を見た僕による独断と偏見で、カクヨムコンの印象をつらつら語っていきたいと思います。


▼病む


病みます。

これはガチです。


新人賞落選によるショックがヤムチャの操気弾だとしたら、カクヨムコンは地球全員に責任を取らせた悟空の元気玉です。大げさに思われるかもしれないけど、本当にそうなんだ。これはガチだ。


ていうかもっと正確に言うと、ガツンと一撃が来るというよりは、スリップダメージって感じなんですよね。四六時中、寝ても覚めても『PVが増えない』という毒ダメージが精神を蝕む。限界SNSことツイッターを見れば、あちらこちらで『★いただきました!』『コメントありがとうございます!』『レビューいた』やかましいわ黙ってろ。貧富の差が凄すぎんだよ。


某有名アルファツイッタラーが投稿したら一夜にして二百を超える★が集まったのを見た時は、『神は死んだ』という気持ちになりました。まあ、死んでるのは神じゃなくて僕なんですけどねHAHAHA


▼異世界系、ラブコメ系とヒューマンドラマ系その他はゲームルールが違う


ざっくり言うと、前者はオーソドックスなWeb小説的価値観が通底している印象で、後者は従来の書籍小説の趣きを残しているという印象があります。濁してますが、要するに★の話です。


前者は四桁くらい★を取らないと俎上にすら上がれないというかお話にもなりませんが、後者であれば、そこまで大量の★をかき集めなくても戦えている印象です。


カクヨムコンは結局「Web小説」コンテストなので、前者の価値観の方が正しいんだと思いますが、後者のジャンルでは必ずしもそうではないというのが、カクヨムコンの面白いところですね。まあ、理由はなんとなく察しはつきますが…(白目


▼なんだかんだお祭り感がある


肉焦がし骨焼くカクヨムコン焼き土下座ですが、それでもあれだけ★が乱舞すると誰かかんか仲良くなったりはしますよね。ウチは全然ですわ、いやウチもですわ…と、微妙な人同士で傷をなめ合ったりね。その辺り、評価行為が無記名のなろうコンとは違う生々しさ、生臭さがあったりします。


一緒にゴールテープ切ろうね~、なんて話していた友達が★四桁ぐらい集めて急によそよそしくなるとかそういうのはあるかもしれませんが、まあなんだかんだ楽しいことは楽しいです。気力体力時間の余裕があったらもう一回くらいやってみてもいいかもしれませんが、そういう切った張ったの荒事はもう全部森田に任せちまおうと思ってるんで僕はやりません。だから森田って誰なんだよ。

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