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5箔6日の修学旅行はそこそこ有意義なモノだった。見知らぬ観光地やレジャー施設、研修体験等を存分に堪能しながらいつもの連中とはしゃいで過ごした。時々、やはり意地でも連れて来れば良かったとオバケの事を思い出す。そんななか、自由行動が許された日に真っ先に向かったのが土産屋だ。名物品から今流行りのモノまで並んでいた棚を見つめながら、オバケの土産は何が良いかと選んでいる処へ友人の一人がやって来る。


「誰かに買うのか?」

「おぅ……」

「彼女かぁ~?」

「ちげー。ダチだ!」


俺の肩に腕を回し、ニヤつく奴の顔がムカついたので腹に思い切り肘鉄を食らわせた。ドスッと一発綺麗に決まると、奴は腹を抱え痛がった。


「痛ッ……んだよ、怒んなってぇ!てか、お前他校に友達いんの?」

「ウッセぇな。テメェは黙って部活の先輩にでも土産選んどけっ!」

「はぁっ!?親ならまだしも、なんで先輩に買わにゃならん!!」

「去年先輩に土産貰って喜んでたの何処の誰だよ…」

「あれっ、そうだったっけ?」


隣でウダウダとうるせえ奴をほっといて、近くにある限定品と描かれたキーホルダーを手に取りレジへと向かう。


「あっオイ!ちょっ…待てって!!」

「先に行く!」

「なぁ、クッキーとかで良いかなぁ?」

「知るか!!」


修学旅行から帰ったその日。皆が家路に着いてる中、俺は一人教室へと向かった。蛍光灯で照らされた廊下と違い、久々の教室はいつもの薄暗い雰囲気のままそこにあった。

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