射殺公爵⑧
帰りも潜水艦で1週間そんで汽車で数日、行き帰りと仮死状態も合わせて約1ヶ月ぶりにラグド市のメディちゃんのお部屋まで帰ってきた…やっぱり家が1番だ!
メディ「マンダ君お帰りだよ!」
マンダ「ああ、ただいま!メディちゃんもお帰り」
メディ「たっだいま~!」
幸せなやり取りだなぁ…生きてて良かったぜ…
メディ「さぁ!帰って早々だけどやることがたくさん出来たんだよ!!忙しくなるのさ!」
マンダ「帰ってきたばかりなのにもうお仕事か?」
メディ「そうさ!射殺公爵の領域にいる人類の為に色々手を差し伸ばさなきゃなんだよ!射殺公爵のせいで文明も随分遅れてて虐げられてたんだよ!まずは村や集落の把握してから食料医療品の配布して、人類達は隠れ潜んで生活していたらしいからまとまってる事が無くて大きな街が無いのもどうにかしなきゃだよ!その後線路も引いて交通網を整えなきゃなんだよ!」
マンダ「本当にやることがたくさんだな、時間もかかりそうだし…」
メディ「そうなのさ!けど今回からは計画立案と軽い指示だしだけで後は部下のみんなに任せようと思うのさ!それでもとっても忙しいのさ!」
マンダ「ほぉ~みんなを信じて頼るんだな、メディちゃんが知識使ってワンマンパワープレイで引っ張り回してグイグイ行く感じかと思ってたよ」
メディ「今までそうだったんだけど…そろそろ僕の手を離れても良い頃だと思うんだよ!この先僕はマンダ君の公爵殺しの旅に付き添うんだよ!いくら連絡が通じるからって頻繁に相談されちゃマンダ君とのいちゃいちゃを邪魔されちゃうんだよ!」
あらあらまあまあ…照れちゃうじゃん…いちゃいちゃしようなぁ!
メディ「それに僕がいつまでも公爵でいられるか分からないんだよ!」
マンダ「それってどういう意味だ?」
メディ「僕の夢の1つにただの女の子になりたいってのがあるのさ!それがマンダ君のお陰で1歩前進中さ!」
マンダ「例えば…俺がメディちゃんのコウシャクマナタイトを摂取するとかか?」
メディ「違うんだよ!それだと僕が死んじゃうんだよ!マンダ君が射殺公爵のコウシャクマナタイトを摂取してるのを撮影したやつから何かヒントが無いかと夜な夜なカメラを見返してて色々仮説を立ててるんだよ!」
マンダ「へぇ~!じゃあ夢が叶ってメディちゃんがただの女の子になったら何がしたいんだ?」
メディ「マンダ君のお嫁さん!それとちゃんと歳を取ってお婆ちゃんになること!」
マンダ「良い夢だな!俺の夢も同じだよ!」
メディ&マンダ「んふふ~」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
メディちゃんのお部屋でダラダラ日常を過ごして更に1ヶ月が経った…怠惰極まれりだな!
メディ「やっと一区切りさ…ここまで詰めれば射殺公爵の領域にいる人類も一安心だよ…」
マンダ「メディちゃんお疲れさま…潜水艦の時のお返しで俺も膝枕&よしよししてやるよ!」
メディ「あぁ~マンダく~ん…いやされるぅ~」
マンダ「よ~しよし!よ~しよし!いやされろ~!」
メディ「マンダ君!情緒が…雰囲気が無いんだよ!でもそのまま続けるんだよ!」
なんかペットでも撫でてる気分だ…そのうちメディちゃんの喉がゴロゴロ言いそうだな…
メディ「これでやっと心置き無く次の公爵を殺しに行けるんだよ…」ゴロゴロ…
マンダ「次って言ったら焼殺公爵だろ?俺はこの1ヶ月ただダラダラしてただけじゃなく焼殺公爵の情報を集めてたんだぜ」
メディ「流石だねぇ…ゴロゴロ…どんな情報が集まったんだい…?」ゴロゴロ
マンダ「まずはその名前通り人類を焼き殺すって事!それと熱い男って事!最後に肉が焼ける臭いが好きなのにベジタリアンな事!」
メディ「あんまり…殺す事には…関係…無さそう…だよ…」スゥスゥ…スゥスゥ…
寝ちゃったな…お疲れさま…ゆっくり休めよ…俺も少し寝るか…お昼寝には最適な…昼下がりだ…スゥスゥ…スゥスゥ…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます