第五章 焼殺公爵編
焼殺公爵①
ポカポカ陽気過ぎて2人して昼寝しちまった
マンダ「メディちゃん、そろそろ起きないと夜寝れなくなっちゃうぞ」
メディ「ぅん?おはよう~ポカポカでなんだか温泉に入ってる夢を見たんだよぉ…気持ち良かったんだよぉ…」
マンダ「温泉かぁ…良いな!今度入りに行こうぜ!」
メディ「くぁ~~……ふぅ!温泉なら焼殺公爵の領域が有名さ!あそこはソル山のマグマで温められた温泉で観光地が出来てるんだよ!」
寝起きで伸びをするメディちゃんの身体は素晴らしい曲線美だなぁ…美しい上に可愛い!!
マンダ「ここの部屋でお風呂の良さをメディちゃんに教わったから温泉にも興味が湧いてきたんだよなぁ…ちょうど次の公爵殺しの標的も焼殺公爵だから両方一気にやっとくか!」
メディ「それは良い案なんだよ!温泉地でしか味わえない醍醐味はたくさんあるのさ!焼殺公爵も殺して平和な温泉観光地にしちゃうんだよ!」
マンダ「そうと決まれば本格的に焼殺公爵の情報集めだな!」
ぐぅぅぅぅ……可愛らしいお腹の音が聞こえたな…メディちゃんが恥ずかしそうにお腹を擦ってる…かわいい…
メディ「その前にご飯を食べよう…なんだよ…」
マンダ「それじゃあ元射殺公爵の領域から輸入出来るようになったお陰で少し前に開店した流行りのジビエ料理の店にでも行こうか!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
メディ「お腹いっぱい食べたんだよ♪」
マンダ「焼く時に炎がボワーってなるやつ凄かったな!アルコールでふらんべ?だっけ」
メディ「凄かったけど熱くて少し怖かったんだよ!この市の長としては火事を心配しちゃったんだよ!」
マンダ「まぁ店まで燃えるほどじゃなかったとはいえ火事起きちゃった時の事は考えていても良いな」
メディ「まずはスプリンクラーの設置義務と壁や天井に耐火素材を使って延焼防止処置して消防署を細かく設置するんだよ!」
マンダ「いきなり真面目モードだな、けど発明家として耐火素材とか気になるな!焼殺公爵相手に通用するか見てみたいな」
メディ「それならもう見てるんだよ!というかそれでマンダ君は発明も既にしてるんだよ!」
マンダ「ん?もしかしてシリコンか?あれってそんなに火に強いのか?」
メディ「そうなのさ!このラグド市では火事が起きた時に消防隊がシリコン製防火衣で消火活動してるのさ!」
マンダ「シリコンって結構動きにくそうだし炎で溶けたりしないのか?」
メディ「もちろん動きにくいのさ!シリコンとアルミを挟んで重ねて簡単には燃えないようにしているのさ!これが今の技術じゃ最適な素材なのさ!溶けもせずに焦げるだけさ!」
マンダ「ふ~む…シリコン製防火衣って焼殺公爵に通じると思う?」
メディ「3分も持たないと思うんだよ!シリコンのお陰で直接焼けなくてもトンでもない火力で蒸し焼きになると思うんだよ!」
マンダ「トンでもない火力って何使ってくるんだ?焼殺って名前の通りに火とかを使うんだろうけど」
メディ「焼殺公爵は指からバーナー、掌から火炎放射器、体温は数百度、何もかも熱い公爵さ!」
マンダ「もう生き物じゃねぇな!」
メディ「その熱さを僕に向けてきたからよく覚えてるんだよ!まったくもう!490年ぐらい前なのに今でもムカムカするんだよ!」
頬っぺた膨らませながらプンプンしてるメディちゃん可愛いな…頬っぺたツンツンしたい…
マンダ「焼殺公爵の野郎に燃やされかけたのか?」
メディ「そうなんだよ!僕の領域を奪いに来たって言って突然燃やしてきたんだよ!けど僕は無傷だし熱くも無かったのさ!そこで公爵同士は傷付けられないってルールがあるのが判明したって訳さ!」
マンダ「だから射殺公爵の時にメディちゃんが関与すると殺せなくなるみたいなこと言ってたのか」
メディ「そう言う事なんだよ!そしてその後焼殺公爵は自分の領域の人類に命令して僕の事を襲って来させたのさ!それも無傷で痛くも痒くも無かったんだけどさ!」
マンダ「じゃあ俺はどこかしらの公爵に命令された訳じゃ無いから刺殺公爵とか他の公爵を殺せたんだな」
メディ「そうなんだよ!僕が殺してきて!って言ってマンダ君がその命令に従ったら多分殺せなくなるんだよ!けどマンダ君は自分の欲求とか願いとか夢として行動してるから公爵殺しが出来ていると思うんだよ!」
マンダ「まぁそこは俺の意思でしっかり殺してるから心配無いな!」
メディ「だからマンダ君は誰にも成し遂げられなかった公爵殺しを出来る唯一の人類って事さ!」
マンダ「その理論なら俺以外の人類でも公爵殺しは出来るんじゃないのか?」
メディ「出来るけど成功はしたことが無かったのさ!だからマンダ君は人類の希望なのさ!」
なんだか大仰だなぁ…俺はただ単に復讐してるだけなんだけどな…希望とか世界平和とかそんなに高尚な理由じゃ無いんだよな…だから誰かに命令されるとかそんなんで俺の意思は揺るがないけどな!まぁ…発明家のジイサンに全部の公爵殺せって提案はされてそれに乗りはしたけど、けど根底は間違いなく父ちゃんと母ちゃんを殺した公爵という存在とそんな公爵達がいるこの世界への復讐だ!だけど…メディちゃんはもう殺せねぇよな…好きだもんよ…なんか上手いことメディちゃんが只の人類になる方法とか無いもんかなぁ…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます