射殺公爵⑦
メディ「マ・ン・ダ・く~ん!!お待たせだよ!」
マンダ「メディちゃ~んここだよぉ!」
メディ「ああ!生きてる!ぼろぼろの姿だけど生きてるね!ハグしよう!抱き締めてあげるよ!!ん?んん?んんん!?なななななななんだい!そそそそのモゾモゾ蠢いているのは!?」
マンダ「ん~…ウ・ジ・ム・シ♡」
メディ「ぎゃああああぁっぁあぁぁああ!?!?」
メディちゃんが見たことない顔で聞いたことない声で全力で後ずさりした…めっちゃ怯えてる…やり過ぎたか…?
マンダ「メディちゃん…ゴメン…ウジ虫払ってくるね…」
海でメチャクチャ身体を洗ってきた服も着替えた
メディ「マママンダ君…射殺公爵は殺せたのかい?」
マンダ「それが確証を持てなくてだからメディちゃんを呼んで見てもらおうと思って」
心なしか歩いてる時のお互いの距離が少し遠い…
メディ「潜水艦にある保安用の拳銃を持ってきたけど僕は撃っても意味ないからマンダ君に渡しておくんだよ!」
マンダ「ありがとうな!そろそろ射殺公爵の死体が見えてくるはず…おっ居た居た」
メディ「これが射殺公爵?すんごい顔してるね…遠目からだと死んでるっぽいんだよ」
マンダ「試しに頭撃つか…うん…死んでるな…貫通もしたし身体も無反応…確実に殺したな…よしっ一安心だ」
メディ「やったね!やっぱりマンダ君は本当に公爵殺しが出来る希望の星だよ!」
マンダ「じゃあ忘れちゃいけないコウシャクマナタイトを摂取する時間だ…この時の為にちゃんとナイフは持ってきてたんだ」
心臓の近くの服を切って…皮膚を切って…肋骨を無理やり折って…見えたぞ!コウシャクマナタイトが
マンダ「じゃあ触るぞ…見えてるか?メディちゃん」
メディ「見えてるんだよ!貴重な瞬間だから動きを撮れる方のカメラも持ってきたしいつでも触って良いんだよ!」
コウシャクマナタイトに触れると少し光ってフワッとしたと思ったら俺の指に吸収された…
天の声「コウシャクマナタイトの摂取を確認、寿命を更に100年追加、超過エネルギーを身体再生エネルギーに変換、肉体の再生を開始します」
天の声「続いて射殺公爵のコウシャクマナタイトの摂取を確認、公爵殺人者マンダに射殺公爵の能力付着を確認」
《息を潜めし者》を獲得
マンダ「天の声ちゃん久しぶり!今度の《息を潜めし者》っていうなんだ?」
天の声「息をとても長く止めていられます」
マンダ「まぁ~た使えるかどうか微妙な特性だよ!空中から銃取り出してた方をくれれば良いのに!」
天の声「能力付着の種類は選べません」
マンダ「そうかぁ…天の声ちゃんは今回もこの領域の人類にアナウンスするんだろ?ご苦労様!君の声を聞くとちゃんと公爵を殺したんだなって俺も人類も安心するよ」
天の声「褒めても労っても私はアナウンスしかしませんが」
マンダ「それが良いんだよ」
メディ「天の声さん!僕も質問いいかい?君はどこに居るんだい?どうやって声をみんなに届けているんだい?このまま公爵を殺し続けたらどうなるんだい?マンダ君との関係は?僕とお友達にならないかい?」
天の声「回答不可、それでは」
メディ「あぁ…フラれちゃったんだよ」
マンダ「まぁ次の時にまた話し掛ければ良いさ!これで射殺公爵の領域の人類が殺される事は無くなった!めでたしだ!」
メディ「そうだね!これで線路も引いてここの人類を助ける事が出来るよ!本当にありがとうマンダ君!」
マンダ「そうだな、こちらこそありがとうメディちゃんが居なきゃ今頃本当に腐ってウジまみれだったよ」
メディ「ヒッ…そそそそうだね本当にウジまみれじゃなくてヨカッタネ……」
トラウマになっちゃったみたいだ…後でちゃんとケアしないと…ゴメンよメディちゃん…けど怯える姿も可愛かったぜ!
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メディちゃんが乗ってきたボートで潜水艦に戻ったけどメディちゃんに直ぐにお風呂入るように言われた…臭かったか…1週間腐った肉とウジ虫まみれだったからな…念入りに洗おう!10回くらい洗おう!皮膚が赤くなるまで洗おう!
メディ「それじゃマンダ君服を脱いで!」
えっ?なに?ご褒美タイム?もう?心の準備が…
メディ「うん…傷は無いね…炎症も見えない…熱は無いね…口を開けて…喉も大丈夫…瞼見せてね…こっちもオーケー…耳の中も見るよ…うん居ない…後は陰部と肛門見せてね!粘膜は念入りに診るからね」
えっ?やだっ!?恥ずかしい!めっちゃ真剣な目で見てくるな…俺の心配してくれてんだな…覚悟決めて全部見せてやる!さぁ見るが良い!そこそこ身体には自信があるんだ!どことは言わないが!どことはな!
メディ「うん…異常は無さそうだ…良かった…ウーパールーパーの遺伝子のお陰で何かあっても治癒出来てたっぽいのかな?感染症とかはまだ分からないけど概ね健康そうだよ!」
メディちゃんが心なしか顔が赤い…まぁ安心して血が巡ったんだろうな!ナニか見たからじゃないよね?
マンダ「そうか!良かった!なんかいっつも血まみれ怪我だらけの腐った物まみれが多いからちょっと心配だったんだよな」
メディ「よしっ身体が綺麗なのも確認したしご褒美やっとくかい?」
マンダ「えっ?マジで!?よしよしにべた褒めにキスに息が止まるくらいのギューしてくれるの?」
メディ「なんだか要望がスゴく増えてるけど全部叶えてあげよう!」
メディ「じゃあよしよしからだね…よ~しよし…よ~しよし…マンダ君は頑張ったねぇ…えらいよぉ…他の人類には出来ない偉業を成し遂げたんだよぉ…よ~しよし…スゴいねぇ…」
膝枕でめっちゃ褒められてよしよしされて眠くなってきた…安心感スゴいな…これ…寝ちゃうな…
メディ「マンダ君は僕のヒーローだよ…僕が500年生きてきたのはマンダ君に出逢う為だったんだね…」
暖かいなぁ…もう…寝ちゃう…
マンダ「メディちゃん…ちょっと寝ちゃう…かも…おやすみ…」
メディ「ゆっくりおやすみ…」
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めっちゃ寝た!ぐっすりだった!起きた時メディちゃんと目が合った…ずっと見てたんだろうか?
メディ「マンダ君!おはよう!目が覚めたら早速してもらいたい事があるんだよ!んっ!ほらっ早く!んっ!」
メディちゃんが唇を突き出して待ってる…そうか!1週間ヒューマナタイトを摂取してないからお腹ペコペコなのか!しょうがない!これはしょうがないなぁ!一大事だもんな!
メディ「んんっ!?んっ……………」
メディ「ふぅ…お腹いっぱい摂取しちゃったんだよ…マンダ君疲れてないかい?いつもより摂りすぎた気がするんだよ!」
マンダ「なんか大丈夫だったな…たぶん3つ目のコウシャクマナタイトを摂取したから保有量がスゴく増えたんだな!これでいつでもチューし放題だぜ!」
メディちゃんの顔が真っ赤っかになった…恥じらうメディちゃんか~わ~い~い~!
メディ「そうだね…これで次の公爵への旅も安心…だね…」
マンダ「次と言えば焼殺公爵ってやつか?」
メディ「そうさ!僕とも因縁ある憎き公爵さ!」
マンダ「因縁?なんか揉めたのか?」
メディ「まぁその辺は追々話すとしてお腹は空いてないかい?1週間何も食べてなかったんだろう?」
マンダ「そうだな!まずはご飯だな!」
ラグド市に帰るまで10日くらいあるんだゆっくりイチャイチャしながら他愛もない話でもしながらご飯食べて寝て過ごすとするか!
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