閑話休題⑥

◆レジェンドユニット/ネームドユニット◆

「各地に伝わる古の伝承……」


各領域には、それぞれの時代を超えて語り継がれる存在がある。

大地を守り、命を育む者たち。

強大なる力を携え、数多の戦いを制してきた王。

英雄の名を冠し、民衆に祝福を与えた者たち。

そして、彼らのさらに上に立ち、世界を見守り続ける存在。


守護者は、自然と調和し、その地を侵す者に試練を課す。

王は、民のために剣を振るい、栄光をもたらす。

英雄は、絶望に挑む者の前に現れ、道を照らす光となる。


だが、彼らのすべてが人の目に見えるとは限らない。

ある者は伝説の影に隠れ、ある者は名を持たぬ存在として永遠にその地を彷徨う。


そして、時折、名を得た者が現れる。

その者は、ただの守護者や王ではなく、神々に祝福され、名を与えられた存在。

名を得た者は、その地の魂を象徴し、試練を課す者である。

彼らに挑むことは、すなわち運命に挑むことであり、その試練を乗り越えた先に、何が待つかは誰にも分からない。


だが、覚えておけ。

名を持つ者の力は、伝説をも凌駕する。

それが「定め」であるならば、必ず挑む者の前に立ちはだかるのだから。



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