第4話 正体判明

夜、21時に電話します


そうメッセージが来ていた。

律儀だなぁとは思ったが疑いは消えない。


「お~い、光、ご飯!」


「はいよ~。」


とりあえず飯食って風呂入って、色々している間に21時前にはなった。

まぁアプリでも触っておくか、とケータイをいじろうとしたその時、ヴ~ヴ~ヴ~っとケータイが鳴った。インスタグラムの電話だ。

名前にはその子の名前が。

これで全て分かるだろ。ヤバいヤツか、それとも冷やかしか、それともネカマか、どれにしてもまぁ傷つくけど仕方ない仕方ないと思って電話に出た。


「もしもし」


「……………」


「もしもし?」


「……………」


「もしもし?もしもし?」


あ、これは騙しだな。そう思い電話を切ろうとすると


「もしもし………」


「へ?」


「もしもし………もしもし…………もしもし…………マスカでお話した者ですけど。」


「………………」


マジか。ホントに女子だ。てか声可愛いな


「光さんで間違いないですか?」


「あ、ひ、光やで?」


普段出ないような関西弁が出る、何緊張してんだ!オレ!


「わ、私の名前はま、ま、まだ言ってなかったですよね?ゆ、ユキ、雪だるまの雪です。」


「雪だるまの雪?」


「あ~!雪だるまに使う言葉で雪って言います!って意味で……ひ、ひきました?」


「い、いや?」


な、な、何この子。可愛いな。


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