テツこりスピンオフライフ——彼らは普段どんな暮らしをしているのか

沼津平成

宇野亮太・築山未散の場合

第1話 取材する前に——レポート風に伝えます。

 宇野亮太

「うのりょうたです。校正です。(取材班しゅざいはん)って出たら多分オレ……」

 成毛歩夢

「なるげあゆむ、49歳。冴えないおっさんだよ。でも文章力はピカイチ!」

月野未散

「みちるって読みます。覚えてね! 文章はほとんどかいてます」


 今回は「取材する前に」何をしたか、になります。読んでね!


【テツたちに聞いてみよう。】

 まず、テツたちに手紙を送ってみました。


「某日の4時ごろの様子をお聞かせいただけますか。なるべく詳細を……」

(電話)「何、警察ですか」

(電話)「いいえ、そのようなものでは……」

「切っていいですか」

「いや、ダメです」

 取材班がかわります。

「あの……僕たちテツこりの日常を見たいな、という取材班でして……」

「ああ、それなら、どうぞ。最初から言ってくれればいいのに」

 電話を切りました。私(月野)の感想、(恐るべし取材班。その話術はどこで覚えた。)

「恥ずかしながら自分、このような係りですので……」

「いや、それは恥ずべきことだと思う、うん」

「肯定しちゃうんですね」

 などど仲睦まじいやり取りを繰り広げます。

 ではちょっと4時ごろ取材しましょう。

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