メダカのストレス行動!?こすりつける症状はストレスが原因?

第14話

メダカのストレス行動!?こすりつける症状はストレスが原因?


メダカのストレス行動!?こすりつける症状はストレスが原因?



メダカが体をこすりつけるのはストレスが原因?


メダカのストレス症状にはどのようなものがある?


メダカはストレスが原因で死んでしまうこともある?


メダカのストレスの原因となるものは?


こんなメダカのストレス行動に関する疑問についてご紹介いたします。



メダカが体をこすりつけるのはストレスが原因?


メダカが底砂や水草、水槽面などに体をこすりつけるようにするのはストレスが原因なのでしょうか?


メダカがこのような行動をとる原因として次の2つが考えられます。


・産卵行動

・病気の前兆


メスのメダカが卵を産みつける時、水草や流木などに体をこすりつけるような行動をします。


これは、お腹の卵を水草や流木にくっ付けて産み落とすためです。


この行動はメスのメダカにのみ見られる正常な行動で問題ありません。


また、お腹に卵が付いているかどうか見ればすぐに見分けがつきます。


問題はお腹に卵を持っていないメダカが体をこすりつけるような行動をしている場合です。


この場合は病気の前兆か、もしくは既に病気を発症している可能性があります。


メダカが底砂や水槽面などに体をこすりつけるような行動を繰り返した場合、白点病や尾ぐされ病といった病気が疑われます。


白点病はメダカの体にハクテンチュウという寄生虫が寄生して発症する病気で、発症すると体表に白く小さな斑点が現れます。


尾ぐされ病はカラムナリス菌という常在菌が原因で発症する病気です。


発症初期は尾ビレの縁が白く濁り、その周辺が赤く充血したようになります。


これらの病気に感染したメダカは体表に違和感を感じるため、しきりに体をこすりつけて違和感を取ろうとするのです。


以上のように、メダカが体をこすりつける行動の原因には、産卵と病気の兆候といった2つの原因があります。


産卵は正常な行動なので問題無いですが、病気の兆候の場合にはすぐに隔離して治療するようにしましょう。



メダカのストレス症状


メダカは丈夫で飼育しやすい魚ですが、急激な環境変化などのストレスには弱い魚です。


メダカがストレスを感じているようならその原因を取り除き、ストレスを解消してあげなくてはいけません。


では、メダカがストレスを感じた時にはどのような症状が見られるのでしょうか?


ストレスを感じているメダカが見せる症状には次のようなものがあります。


・激しく泳ぎ回る

・上下に激しく泳ぐ

・飛び跳ねる

・水底でジッとして動かなくなる

・食欲が無くなる


これらの症状を見せた時にはメダカが何らかのストレスを感じている証拠です。


ストレスの原因ごとに見せる症状が違うので、メダカの症状を見てストレスの原因を特定し、ストレスを解消してあげましょう。



メダカはストレスが原因で死んでしまうこともある?


丈夫なメダカですが、臆病で繊細な面もあるため、ストレスを感じやすい魚でもあります。


それでは、メダカはストレスが原因で死んでしまう事はあるのでしょうか?


結論から言うとメダカはストレスが原因で死んでしまうことがあります。


しかし、一口にストレスと言ってもその原因や強弱は様々です。


急激な強いストレスの場合にはストレスが直接的な死因となりますが、弱いストレスの場合は間接的にメダカの死に影響します。


例えば、急激な水質変化を起こした場合、メダカは水質変化のストレスでショックを起こして死んでしまうことがあります。


逆に、徐々に水質が悪化していった場合には、メダカに慢性的なストレスがかかり、それが原因でメダカの免疫力が低下します。


免疫力が低下すると様々な病気に罹りやすくなるため、病気が原因で死んでしまう場合もあるでしょう。


この場合、直接的な死因は病気ですが、病気に罹りやすくなったのはストレスが原因なので、ストレスが元で死んでしまったといも言えます。


このように、メダカはストレスによって死んでしまうことがあるので、健康に長生きさせるにはなるべくストレスをかけないように飼育する事が重要です。



メダカのストレスの原因


メダカを健康に長生きさせるには、なるべくストレスをかけないように飼育した方が良いと言うことが分かりました。


それでは、メダカはどのような事にストレスを感じるのでしょうか?


メダカのストレスの原因として次のようなものが挙げれらます。


・水質の急変

・水温の急変

・水質悪化

・照明時間が長い

・水流が強すぎる

・過密飼育


生体の新規導入時や水換え時に起こりやすいのが水質の急変です。


メダカは丈夫な魚なので、多少汚れた水質にも慣れて生活することが出来ますが、急激な水質の変化には弱く、大きなストレスとなります。


急激な水質変化が起こると、メダカが狂ったように激しく泳ぎ回るといった症状を見せます。


これはpHショックを起こしている状態で、この症状が現れた場合は対処方法は無く、メダカがショックを乗り切ってくれることを見守るしかありません。


急激な水質変化と同じく、水温の急変でもメダカは強いストレスを感じショックを起こします。


そして、普段のメダカ飼育の中で起こりやすいのは水温の急変の方なので注意が必要です。


水換え時に新しい水を注ぎ入れる時には、必ず本水槽の水温に合わせてから入れるようにしましょう。


次に気をつけたいのが水質悪化です。


確かにメダカは水質悪化に強い魚ではありますが、やはり限度はあります。


糞や餌の食べ残しが大量に蓄積していたり、長く水換えを行なっていないなどすると、水が汚れアンモニアや亜硝酸塩の濃度が高まります。


この水の汚れによってメダカはストレスを受け、体調を崩してしまいます。


アンモニアや亜硝酸塩の濃度が高くなると、メダカは中毒症状を起こし水槽内を上下に激しく泳ぐ症状を見せます。


この症状が見られたら、毎日少量ずつ水換えを行なってください。


早く水を綺麗にしようと一回に大量の水換えをしてしまうと、水質が一気に変わってショックを起こし逆効果となるので注意しましょう。


水槽にライトをつけている場合、光を点けている照明時間が長すぎることもメダカにストレスを与えます。


メダカは人間と同じように体内時計を持っており、その調節は光によって行われます。


つまり、日の出と共に明るくなり、日の入りと共に暗くなるという光のサイクルで体内時計を整えているのです。


そのため、例えば24時間照明を点けっぱなしにしていると、メダカは昼夜の間隔が無くなり、体内時計が狂ってしまいます。


そのような環境が数日続くと、メダカはストレスによって体調を崩して元気が無くなり、動きが鈍くなります。


夜間は照明を消して暗い時間をしっかり作ってあげるようにしましょう。


メダカは実はそれほど泳ぎが得意では無い魚です。


自然界のメダカの生息域は田んぼや池といった、ほとんど流れが無いような場所なため、強い水流は好みません。


適度な水流ならば良い運動になるのですが、強すぎる水流だと泳ぎ疲れて衰弱してしまいます。


このように、強い水流はメダカに大きな運動ストレスをかける事になるので注意しましょう。


メダカ飼育で起こりやすいのが過密飼育です。


メダカは簡単に増えるので、調子に乗って増やしてしまうと、あっという間に容器が手狭になり過密飼育となってしまいます。


過密飼育はメダカにとってストレスが多くかかる環境です。


水質悪化や酸欠の原因になるだけでなく、縄張り争いも頻繁に起こるようになります。


メダカのオスは縄張りを持つ魚なので、スペースが狭いと縄張り争いやイジメが起こってしまうのです。


縄張り争いに負けたオスは勝ったオスに追いやられ、容器の隅で動かなくなってしまいます。


また、時にはその場所から逃げ出そうと、ジャンプして容器から飛び出してしまうこともあります。


このような縄張り争いのストレスが長く続くと、メダカは体調を崩して痩せほそり、最後には死んでしまいます。


飼育匹数に見合わない狭すぎる容器での飼育は避けましょう。


適した容器の大きさはメダカ1匹に対して水1リットル入る大きさなので、こちらを参考に過密飼育になっていないか確認してみてください。


以上がメダカがストレスを感じる原因です。


メダカの寿命は通常1年半~2年ほどですが、ストレスを減らして適した環境で育ててあげれば、3年以上生きる個体も珍しくありません。


ストレスの原因を特定し、解消してあげる事がメダカを長生きさせるポイントです。



メダカのストレス行動まとめ


・メダカが体をこすりつける原因には産卵や病気の兆候がある

・メダカはストレスを感じると激しく泳いだりジッとして動かなくなったりする

・メダカはストレスが原因で死ぬことがある

・ストレスを解消する事がメダカを長生きさせるポイント


今回はメダカのストレスに関する疑問についてご紹介しました。皆様のメダカ飼育の参考にしていただけると幸いです。

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メダカ 宅田汰久 @takudataku2020

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