第14話 体育祭準備は少し忙しい!、、、、かも?(その4)
「ん〜、ふぁぁ〜、、疲れた〜」
体育祭で行うダンス練を家でしながら歌も覚えないと、いけなく毎日大変だ。俺はベットに座りスマホで時間を確認すると、10時過ぎており俺は立ち上がる。
「風呂入るか〜、、ぁ、
俺は結の事が気になり、部屋を出て結の部屋の扉を開ける。
ガチャッ
「結〜、、、、ぁ」
静かに扉を開けて部屋の中を見ると、電気を消しているが机には灯りが付いていた。結はと言うと、眠っていた。
俺は少し気になって部屋の中に入る。
「、、、、ぁ、これ横弾幕なんかな、、、、ふっ、、やっぱ上手いな〜」
「ンンッ 」
「! そのまま寝ときな〜、頑張りよ (チュッ 」 ナデナデ
俺は結の前髪を分けて軽くキスをして結の頭を撫でて部屋を出てお風呂に入る。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「おはよ〜、、、、」
「「おはよう〜」」
次の日、俺は学校に行き教室に入って椅子に座る。座ってすぐに大きなため息を吐く。
「、、、、はぁ〜」
「、、
「ん、、最近結と全然話せてへんのよ」
「
「おん はぁ〜」
「確かに、
「結も横弾幕や団旗のデザイン制作もあって忙しそうだしね」
「朝は俺は基本ダンス練で俺早く家出るし、夜は帰っても結はデザイン制作であんまり話せへんし、、、、はぁ〜」
「どうどう、体育祭までは後5日、それまで我慢したら、良い事じゃん?」
「、、、、やって、最後にちゃんと話したん2日前の雨の日やで!?結ともっとイチャイチャしたいわぁ〜」
「結にキスしたら押し倒したり顎クイしたり、、、、、あぁ、考え出したら治らんわぁ〜」
俺は頭を抱えながらそう言うと、2人は少し引き気味に、話す。
「本当、蘭は結の事好きだね」
「俺らが引くぐらいね」
「好きやない」
「「、、、、ぇ?」」
「大好きや、いや愛しとるわ」
俺はドヤ顔でそう言うと、さらに引く2人に心の中で何でやねん!何て思いながら項垂れると、背後から嫌な感覚に襲われる。
「ゾワッ ブンッ((勢い良く振り返る))」
「蘭夜君〜!!おっはよ〜!((抱き締めようと手を広げている))」
抱きしめてこようとする
「、、、ムゥ もう、!何で避けるのよ!」
「そりゃあ、避けるやろ。好きでもない奴から抱き締められても困るだけやし」
「酷いわ!この2人が抱きしめても何も言わないのに! ビシッ ((真斗と尚也を指差す))」
「俺らを巻き込まないでよ〜ねっ、尚」
「うんうん、真斗と同じく」
何て言っているが、巻き込み続けるからな、何て思いながら口を開く。
「そりゃあ、この2人はええわ。ただし野崎、お前はダメや」
「何で!?、」
「煩い、遠慮なさ過ぎ、こっちの都合を分かってない」
「ウグッ、、、、こんなに好きなのに〜」
「俺には好きな人がおるんや。お前は眼中にない」
俺はそう言いながら教室を出る。
「ん、何処行くんだ?蘭夜」
「トイレ〜」
「そっ」
俺はのんびりと教室を出てトイレへと向かう。その道中、体操着を着て体育館へと向かう結達を発見する。
「!!、、、、フッ」
「結〜、俺マジで体育無理〜てか、何で2時間目はダンス練なの!?」
「はいはい、
「めっちゃ行きたくない顔して俯きながら着いて来てる。菜月、小さく呟いてるのが怖いんだけど」
「、、、、無理、無理、マジ無理」
「ぁ〜、その内ほっとけば治るから、ほっとこう。今は晴樹だ」
「だからヤダ、!何で、バスケなの!!」
「嫌がったって、やらないと。晴樹、頑張ろ、俺も頑張るし、菜月だって頑張るから」
「死ぬかも、死にたくないかも」
「あれの何処が!」
「はいはい、五月蝿くしても行きますよ」
何て、可愛らしい会話をしながら体育館へと入っていて、俺は少し元気になった。俺は少しルンルンになりながらトイレへと向かう。
・・・・・・・・・・・・・・・
「はい、蘭お弁当」
「おん、今日もありがとうな」
俺はそう言って結からお弁当を受け取る。
今日もお弁当を持って来てくれた結に感謝しながら、ある事を思い出して、結に言う。
「ぁ、、そうや。結今日多分いつもより帰り遅いと思うわ」
「ぇ?何で?」
「いや、今日ダンス練の全体練習も何やけど、衣装の試作品が出来たからそれの変更点とかやったりするから、て事があってな」
2時間目が終わった時に白組の副団長にそう言われた事を結に言う。
「そっか、、、、分かった。何時ぐらいになりそう?」
「ん〜、多分9時過ぎ?」
「OK、気を付けてね。じゃ、俺もう教室戻るね、!」
「おん、結もデザインの方頑張れや」
「、、、、はーい」
結は元気良く、言って自分の教室へと戻って行った。一瞬、寂しそうな顔をしていたのは多分気のせいではないと感じ、俺は、、、、心の中で、
「おかえり、さっ、ご飯食べよ」
「俺お腹空いた〜、真斗お弁当の中身何〜?」
「ハンバーグ入れて貰った!」
「それ体育祭にして貰うやつやろ(俺も寂しいし、今日は早めに帰って結とイチャイチャしようと思ったのに〜、!!)」
と思いながら弁当を食べる。
頑張って時間短縮して、帰ろうと、意気込む。
意気込んでいたのに、なのに、現在の時刻11時10分!
「ヤバい、ヤバい!ホンマにヤバい!何でこんなに遅くなったんや!」
俺は駆け足で早く家へと向かう。何故こんなに帰りが遅くなったかと言うと、それは約2時間半前の事、屋台より早く終わったから俺は、
「よし、帰るか。ぁ、そう言えば、結の好きなケーキ屋さん今からバス乗ったら、ギリ間に合うか」
結に喜んで貰いたいと思い、バスに乗って15分の所で降り、結の好きなケーキと俺の好きなケーキを買い、保冷剤を入れて貰ってからバスに乗って15分で着いて、帰ろうとしたら、大きな声で歩き回っている20代後半ぐらいの男性と女性が居た。
「、、、、今は無視、今日は結の為にも」
俺はそう呟きながら、歩き出すが、
「
「お願い返事して〜!」
「、、、、〜〜〜!」 ズンズンッ
「ぁ、あの!どうなされました?」
俺は耐えきれずに男性と女性に話しかける。
「ぇ、ぁ、娘を探してるんです。8歳の女の子なんですけど、!」
「引っ越したばかりで此処らへんの土地勘なくて、あの子が何処に居るのか、分からずじまいで」
困った表情で俺に言ってくる2人に俺はやっぱり関わるんじゃなかった〜、と思いながらも関わったら最後まで付き合わないと、覚悟を決めた。
「、、、、それなら、此処ら辺よりもあちらの方面を探した方が良いと思いますよ。1人になりたいと思う人は良く行ったりするんで」
俺がそう言うと、困った表情が少し安堵した表情をする。
「!!本当ですか!、、、、あの、すいませんが、そこまで連れて行って貰っても、!」
「ぇ、、、、ぁ、ゎ、分かりました」
「!!ありがとうございます!」
俺は2人と一緒に歩いて10分の所へと向かう。その向かう道中で、
「、、あの、何で娘さんが居なくなったんですか?」
俺がそう聞くと、少し躊躇した表情をしたが、父親の方が口を開いた。
「今年、産まれたばかりの長男が居るんです。俺と妻は共働きで、去年まで両親と暮らしてたんですが、両親は長男である息子を溺愛してて、俺と妻も忙しさのあまり娘に構ってあげられなくて」
「私がもっとあの子を見てあげれば、良かった。私のせいよ、!(泣)」
「俺だって、仕事忙しさのあまりに母さんや父さんに何も言えなくて(泣)」
と、後悔を言う2人に俺は、
「そんな御両親と関わらない方が良いですよ」
「「、、、、ぇ」」
「だって、自分の孫である娘さんを蔑ろにして息子さんだけを溺愛するなんて、将来娘さんが辛いだけですよ」
「、、、、ですよね。だから、両親とは同居を解消して今は妻の御両親の元で暮らしてて」
「、、、、そうですか」
俺はそう言っていたら、目的の場所に着いた。
「此処は」
「夜空公園です。良く俺も来たりするんですよ。多分娘さん、琴音ちゃんも居ると思いますよ」
「は、はい!」
「俺も探します」
俺はそう言って公園に入って、少し走って声を上げる。
「、、琴音ちゃん〜、!!」
「琴音〜!!」
「琴音〜!!」
・・・・・・・・・・・・・・・
「琴音ちゃん〜、、、、フゥ ちょっと疲れたな」
30分近く探しているが、中々見つからなく諦めかけていると、俺はある場所を思い出す。
「、、、、ぁ、もしかしてあそこ?」
俺は公園から少し離れた場所にある川が流れていて少し木が生い茂っている所に着いた。
「、、、、居た」
「!だ、誰!?」
「、、琴音ちゃんだよね?」
「、、、、ぇ?お兄さんは誰?」
「君のパパとママと一緒に探しているお兄さんとでも言いなさい」
「、、、、パパ達に頼まれたの?」
「おん、やから、俺と一緒にパパ達の所に戻ろう」
俺がそう言いながらしゃがんで手を差し伸ばすと、
パシッ
手を叩かれた。
「やっ!パパ達の所に戻んない!戻ったってパパ達は私の事なんて見向きもしないもん!」
「、、、、、、はぁ〜、良い加減にしろや」
「ビクッ 」
俺が低い声でそう言うと、女の子は少し怯えてしまった。が、俺は関係なく話し続ける。
「自分の両親困らせて泣かせて何が嬉しいん?」
「、、、、ぇ?泣かせた?」
「あぁ、パパとママ、私、俺のせいだって、泣いてたぞ」
「確かに、1人にさせて悲しませた2人にも問題はあると思うけど、改善しようと頑張ってる2人の気持ちを無視するのもどうかと思うで」
俺がそう言うと、女の子は泣いた。
「グスッ ゎ、分かってるもん!ママとパパが私の事大切に思ってる事知ってるもん!でも、でも、弟の方を大切にしてるって思っちゃうし、」
「それに、私が居なくなったりしたらパパとママは困ったりするんじゃないかな、って思って。私、寂しかったんだもん!(泣)」
「馬鹿やないん?んな事したら余計悲しませるやろうが」
「うん、、、、分かってたのに、ごめんなさい」
「それを言うのは俺やなくてパパとママやろ」
「うん」
俺はそう言って手を差し伸ばすと、先程とは違って俺の手を握った。この子の気持ちは少し、いや痛い程分かる。昔は両親は体の弱かった結に過保護で、まだ恋心が芽生えてなかった俺は、悲しかったし寂しかった。そんな感情を上手く両親に伝えられへんかった。
「じゃ、行くで」
「うん」
少し歩いたら、公園の入り口に2人がおり、女の子の姿を見たらすぐに駆け寄って来た。
「琴音、!君、ありがとう!」
「いえ、、、、、琴音ちゃん、2人に言う事あるよね?」
「ぁ、、、、パパ、ママ悲しませちゃってごめんなさい。私、寂しかった!(泣)」
「「琴音、、、、」」
「俺が言える事でないですが、親の身勝手で子供が振り回されるのが1番な不幸ですからね」
「「、、、、!はい!」」
俺はそう言ってその場を立ち去る。
そして今此処、
「ヤバい、あともう少し!てか、疲れ過ぎてお腹空いて来た、!」
俺は力一杯駆け足で今、家に着いた。鍵で家を開けて、中に入る。
ガチャッ
「ただいま〜」
俺がそう言うが家の中は暗く、物音もしない。俺は靴を脱いで、スマホの灯を使ってリビングに向かう。すると、
「、、、、!結、!」
リビングのテーブルで腕を組んで寝ている結が居た。俺は驚いてしまい少し大きな声を出してしまったがすぐに手で口を押さえる。
「何で、結がこんな所に、」
俺は忍足で結に近づくと、ある物に視界に入った。それは、
「!!これって、おにぎり」
テーブルにおにぎり3つ入りのお皿にラップが書かられて置いてあった。そのラップに大きめの付箋が付いていて付箋を取って見る。
「、、えぇっと、「蘭へ。お帰りなさい。疲れて帰ってると思うけど、蘭の事だから、お腹空かせて帰って来てると思うから、おにぎりと豚汁作りました。豚汁は夜ご飯に俺も食べたよ。お腹空いてたら、おにぎりと豚汁温めて食べてね!結より」、、、、フハッ 結俺の事良く分かってるやん笑」
結の心温まる手紙に少し嬉しくなりながらも、おにぎり入りの皿を持ってキッチンに向かってレンシレンジで温め、豚汁の入った小鍋を温める。買ったケーキは冷蔵庫に入れてこれでOK。
「よし、これでOK、、、、ぁ、そうや」
俺は呟きながら2階の自室に行き、毛布を取りに行った。
「まだ暖かいとはいえ夜は冷えるし、風邪ひいちゃ可哀想やしな」
小さい声で呟きながら結に毛布を掛ける。掛ける時に結の手元が見えた。
「これ、横弾幕のデザイン?」
手書きで下書きと見えるイラストが書いてあった。何回も書き直しているのが俺でも分かるぐらい消しゴムの跡があった。
「、、、、結、ホンマに頑張っとるんやな。、、、、俺も頑張らんと、」
俺がそう呟くと、声に反応したのは結が少し動いた。
「ンンッ ((動いた事で左を向いて口元が見える))」
「!、、、、(イチャイチャ今日は出来んかったけど、これぐらいやったらええよな? ((チュッ 」
俺は我慢出来ずに結の唇にキスをした。キスをされた結は、
「、、スゥ スゥ 」
「、、、、//// 何やろ。いけん事しとるみたいやな」
と、少し照れながら温め終わったおにぎり入りの皿と豚汁入りの皿を持って物音で起こさない様に忍足で2階の自室に入って行く。
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