第13話 大調査&告白からの即返事(その6 最後)




「、、、、て事が、あったの」


「、、、、マジなん?」


俺は【結人ゆいと君日記ノート】を見ながらゆいにそう聞くと、結は静かに頷いた。

結は湊斗みなとさんとの間に何があったのかを全て話してくれた。


「はぁ、まさか結と湊斗さんが俺の知らへん所で知り合ってるとは、」


「俺だってまさか、ナナシさんが湊斗さんだとは思うわけないじゃん!」


「で、結どうするつもりなん?案でもあるんやろ?」


俺が聞くと大きく頷いてノートを開いてペンを持った結。


「うんっ!らんと一緒にやりたいのは、湊斗さんを素直にさせる事!」


「素直に?」


「そう、だって俺に一方的に蘭と俺が好きだって言って告白して欲しかったら「ゆいゆいと蘭君を両方好きになっか調べてよ」何て言ったんだよ。なら、調べた事をみんなの前でぶちまけたら、流石の湊斗さんも正直になるでしょ!」


なんて言っている結の顔は悪い事を考えている顔をしていた。俺はちょっと驚きながらも、その案に賛成する。俺はニヤつきながら、


「ええやん、あの人の恥ずかしがってる顔とか見た事ないし、見たいわ。結、やろうや、笑」


「、流石、蘭も賛成すると思った、笑 じゃ、作戦立てよ!」


「はいはい」


そうして、俺らは寝るギリギリまで作戦を立てる。作戦の中で、


「いつやる?」


「やっぱ、みんながおる、、ぁ2日後とか?」


「それだ、!」


何て話したりした。




・・・・・・・・・・・・・・・・・



作戦決行日


「よし、じゃ今日はこれにてかいさーん!」


元気良くそう言った湊斗さんにみんなは渋々返事しながら部屋を出て行こうとしたが、それを止める2人の男が居る。


凛花りんか姉さん達ちょっとだけ残っててくれへん?」


「?何で?この後用事はないけど、」


「俺と蘭、ちょっと湊斗さんに言いたい事あって、それ見てくれない?」


「、、、、分かったわ。みんなも良いわよね?」


「「「「「「「「「「「うん/はい」」」」」」」」」」」


みんながそう言ってくれたので、俺らは湊斗さんの元に向かう。


「ぇ?ぇ?、何、俺に話しって!、、はっ!まさか告白、ヤダ!ちょっ、まだ心の準備がっ 「ふざけないでください」ぁ、はい」


結が少し低い声で言うと湊斗さんは静かになった。


「で?何、俺に話したい事って」


「えぇ、ちょっと俺と結に関する話でね」


「、、、、もしかして、あの話?賢治けんじ晴樹はるき


菜月なつきそうだよね?ぇ、もう解決?」


「ぽいね。でも、蘭君先輩が何で知ってるんだろ」


真斗まさと、あの顔多分蘭夜らんやと結人、どっちも知っとるな」


なお、、、、だよね〜、蘭のあの顔はそうだよね」


5人の話し声が聞こえたが、今は無視する事にしよう。

すると、隣に立っていた結が一歩前に行き、ノート3冊を湊斗さんに見える様に両手で目の前にあげる。


「!、、、、」


「湊斗さん、この3冊に見覚えあるよね?だってこのうちの2冊は貴方のだし」


結はそう言いながら2冊を片手に持つ。


「はっ、何言ってるのかな?俺ののじゃ 「[10月8日晴れ 今日で蘭君の女装写真が合計1,000枚になったよ!ヤバい!撮りすぎてそろそろ蘭君から「マジキモいんやけど」って言われたけど、むしろ興奮するね!]これでも貴方のではないと??」、、、、俺のです 「ですよね笑」、、、、」


「(えげつなー事するな、結)」


結は笑顔でそう言いながらノートを閉じる。流石、俺の弟、俺に似て怒ると容赦が無い。


「で、湊斗さん、俺に「ゆいゆいと蘭君を両方好きになっか調べてよ」何て、言いましたよね?」


「「「「「「「「え"、、、、」」」」」」」」


「マジ?ぇ、湊斗ってうちの子好きなの」


「凛花落ち着きなさい」


「これは尊い話?それともヤバい話?」


めぐみ今その話じゃない」


晴樹、賢治、菜月以外のみんなが驚いた顔と声を出しながら俺の方を見る。俺それ知ったの2日前やから、、


「、、、、ゆいゆい、分かったの?」


「えぇ、分かりました。、、、、蘭、お願い」


「OK」


結に言われて俺はコピーした4つの紙(10月7日、8月24日、8月30日、7月18日)をホワイトデーに磁石で付ける。俺と結以外がその紙を見に近づく。


「ぇ?何これ!?ぇ、これ湊斗が書いたのか」


とおるも知らなかったの。て事は結構ヤバいじゃん」


「ナナシ?って湊斗先輩の事か?」


賢哉けんや君も気付いた。だよね、この書かれたかたからして」


「!、、、、うちの子達探偵できるんじゃ」


「凛花、今注目する事、それじゃない」


「ん〜、湊斗さんって意外と乙女」


「晴樹言い方、だけど僕もそう思う。俺の乙女の部分って言い方とか、ね」


「君の幼馴染ってやっぱ、毒舌だね」


「ハハッ 真斗先輩に居るお隣の方程では無いですよ」


「2人共何言ってるのかな?」


みんながそれぞれ見ながら、感想を言っていると、湊斗さんはそこから少し離れて諦めた顔をして椅子に座った。


「!、、、、じっくりと見たね〜、2人共、、はぁ〜、俺の負けだよ。流石」


「貴方がナナシさんだったんですね」


「そうだよ。久しぶりだね、結人君」


結と湊斗さんいつもと違う話し方でちょっと変な感じだが、俺の知らない2人の関係があったんだ。


「、、、、何で、俺の前から居なくなったの?」


「あの紙にも書かれているでしょ。2人を好きになったんだ。これ以上好きと言う気持ちを上げない為と、結人君の恋を応援すると言う思いで」


「そんな事それても、俺は嬉しくない。やっと貴方と超仲良くなれたと思ったのに、なのに、」


「うん、結人君を悲しませたのは俺だ。本当にごめんなさい」


湊斗さんは立ち上がって深く一礼して謝罪する。


「謝罪して欲しくないんです。名前を知らなくたって良い、仲良くなった人がそばから居なくなるのはもう嫌なんです。名前を知らなくても仲良くなれる関係だって俺は思たのに、、、、(泣)」


結は遂には泣き始めてしまった。俺は何も言えへんかった。やって、俺の知らないこの2人の関係があって、結が知らない俺と湊斗さんの関係もある。


「、、、、うん、」


「、、、、湊斗さん、俺と結は別に俺ら2人を好きになったからって変に思ったりせんで」


「、、、、分かってる」


「分かってない!」


結が大きな声でそう言ってみんなびっくりして俺らの方に一気に目をやった。


「、湊斗さんは全然分かってない!俺と蘭が気持ち悪いとか、そんな事思う訳ないでしょ、!それって、俺と蘭、周りの人たちを信用してないって事じゃん、か」


「!、、ちがっ!」


「違うくないでしょ?」


「ッ、、、、」


結の言葉で言葉に詰まった湊斗さんは再び椅子に座る。


「、、湊斗さんは明るくて元気でちょっと変な性格だから、みんなは「湊斗は俺達と仲が良い」って思う。でも、湊斗さんは俺らの事を一切信用してない」


「確かになぁ、、たまに湊斗さんは何考えてんのか、分からん事言ったりするし、湊斗さんが本当に笑ってるのか分からんのよな」


「、、、、はぁ〜、2人って本当色んな意味で凄い、笑」


俺と結の言った言葉で湊斗さんは完全に諦めたのか、両手を軽く降参する様に上げる。


「、、、、そうだよ。俺は人を信じない」


「何でですか?」


「、、俺の両親は本当に親じゃない。言わば育ての親で本当は父親の妹夫婦。本当の両親は俺が小さい頃に死んだ」

「俺が信用しないのは、俺の爺さん、父方の祖父のせいだ。父親が亡くなった後、母親は俺を1人で育てるのは難しいから、母親の姉夫婦の家に住みながら育てた」

「その後、母親が亡くなった後、俺は爺さんに引き取られた。爺さんに母親の姉夫婦の家に送る手紙を渡してた。だけど、全然返信が来ない」

「小さい頃の俺は爺さんの「忙しいらしくてな」の言葉を信じてた。やけど、爺さんの書斎の棚の1つを開けたら、俺の書いた手紙達が大量に入ってた。その時に気付いた、あの爺さんの良く言っていた「血は特別だ」その言葉で、関係の無くなった姉夫婦の家族達はもう何の関係もないんだと、知った」


湊斗さんは少し小さな声で俯きながらそう言う。

俺らはその言葉で言葉を失ってしまった。


「、、、、周りの奴らは知っていたはずなのに、俺に教えなかった。だから、俺は分かった。この世界に信じる者なんてある訳がない」


「だから、俺から離れたんだ。俺らの気持ちを勝手に決め付けて」


「、そうだ。だけど、今は違う、!」


結の言葉で少し言葉に詰まったが、すぐに口を開いた。


「違う?」


「うん、ナナシとして結人君と離れた後から分かり始めた。湊斗として接するみんなの顔は嘘を言っている嘘を付いている顔をした事がなかった。そん時に俺は気付いたんだ、俺は周りを信用してないんじゃない。信じようとしなかったんだって」

「だから、だから、本当にごめん。俺の身勝手な、気持ちで結人君の事を傷付けた。それは、爺さんと同じ事だ」


「、、、、そうだね。俺超傷付いた、だから。貴方の事は一生許さない。だけどそれと同じで貴方ともっと仲良くなりたい、!」


結が湊斗さんの両手を包み込んでそう言った。


「仲良く、?」


「うん、ナナシとしてじゃなくて次は湊斗として俺ともう1回仲良くなりましょう」


「、、、、良いの、かな?」


「良いんやない?」


俺は湊斗さんの隣に置いてある椅子に座ってそう言う。


「アンタが、俺らを信じるのであれば、俺らはアンタと仲良くなる。いや、もう俺らは仲がええやろ。友達なんやから」


「、、、、ぅ ポロポロッ (泣)」


湊斗さんは静かに泣いて、俺らは泣き終わるまで、何も言わずその場に居続ける。



・・・・・・・



「、、、、ふぅ」


「、、、、湊斗さん、泣き止みました?」


「うん、ごめん。泣き止むまで待たせちゃって」


10分以上泣続けた湊斗さんに俺らはちょっと待ちくたびれたが、良く居たと俺自身を褒めてあげたいと思う。


「、、、、よし、結人君、例の件、ちゃんと俺の言った通りにしたから、言うね」


湊斗さんはそう言って俺らの前に立って両手を出して頭を深く下げて大きく一言。


「結人君、蘭君、2人の事が大好きです!!俺とお付き合いしてください!!」


「「ぇ」」


「「ごめんなさい。湊斗さんとは友達のままでいたいんで」」


「「「「「「「「「「「ぇ?、、、、ぇ?」」」」」」」」」」」


「やっぱそうだよね〜!」


この会話何と10秒の間に巻き起こった。1番俺が良かったのは結とこんな長く言葉が揃った事だが、


「とりあえず、これで俺と蘭からのお話は終わりです」


「各自、帰っても良し、詰め寄っても良し、では、どうぞ、!」


俺がそう言うと大学生組が湊斗さんに詰め寄る。


「湊斗〜、アンタ私らの事信用してなかった訳〜?私らが理由もなく人を嫌ったり嘘付いたり傷付けたりする人間だと思ってたの〜?!」


「凛花、落ち着いて、、、、でも確かに、俺は悲しいな、湊斗は俺達のこと信用してると、思ってたのに、何でだ?」


悠司ゆうじさんの方が落ち着いてないじゃないですか。透、どーしよっ、って」


「湊斗、お前俺の事も信用してなかったのか。1番長く居た俺を?はっ?どー言う事だ?!」

「これからじっくりと聞いてやる。逃がさないからな」


「ぁ、こっちもこっちでヤバい!」


「本当、私達の事は信じても良いんですよ!信じる事は誰も責めないんですし」

「って、、麻穂あさほ先輩がヤバいっぽい、賢哉君助ける?」


「恵、その前に、湊斗先輩貴方がどんだけ信頼しなくても俺らはアンタを信頼します」

「だよね?」


「「「「「そうだな!/ね!」」」」」


「うぅ、本当にごめんなさーい!」


みんなの言葉で湊斗さんはちゃんと反省してだけど嬉しそうに見える。そして俺達の方は俺達で、ちょっとヤバい事になっている。


「結人〜、何で僕にこの作戦参加させてくれなかったの〜!酷いじゃ〜ん、ぁ、あのノートコピーして僕にも頂戴!」


「菜月、落ち着いて、コピーしても良いけど、それで賢治はさっきから俺の服の袖引っ張って何?」


「泣くほど辛かなったなら、何で俺らに相談しないの。俺超悲しい」

「俺らそんなに頼らない?」


「そうだぞ。一時期結が悲しそうな雰囲気持ってたから、蘭君先輩案件だと思ったら、そんな事があったとは、本当ビックリだよ」


「、、、、ごめん。話して良いか悩んでたし、でもそれが今は良い思い出だから」


「ムゥ!あの時の俺らの心配を返せ!」


「ちょっと、賢治辞めて!何で服脱がそうとすんの!晴樹も菜月も参加しないで!」


結達は何か楽しそうでほのぼのするが、俺の方はと言うと、


「蘭、俺言ったよね昔から、楽しそうな事は俺らにもやらせてって、なのに何で!?」


「真斗、お前は何でそんなに怒ってんねん。別にええやろ。俺と結と湊斗さんの問題なんやから」


「良くない良くない。湊斗さんの泣かせるシーンが見られるんだったらもっと作戦をキツくしたりする案出したのに、例えば激辛料理10人前とか」


尚也なおやそれお前がただ単にしたい事やよな。そー言うことしそうやから嫌なんや」


「酷いよ!俺らは親友じゃなかったのか!あの日誓った約束を忘れたのか!なぁ、尚!」


「ぇ?、、ごめん、真斗、何だっけ?俺知ってるやつ?」


「尚也、忘れてるやんから」


ちょっとめんどい、幼馴染sに呆れて俺は結の手首を掴んで引っ張る。


「結、今日はもう帰るで」


「ぇ?ぁ、、うん。ぁ、その前に1つ良い?」


結がそう言ったので、俺は歩いていた足を止める。


「湊斗さん、!俺の事もう結人君って呼ぶの良いですよ!」


「、、、、ぇ?」


「だって、それはナナシさんとして、これからの貴方は湊斗さんしてだ!」


「!、、、、うん、!ゆいゆい、またね!」


「はい!また!」


「じゃ、バイバ〜イ」


俺らはそう言って部屋から出た。家まで帰る帰り道でのこと、


「これで解決だね」


「やな、やけど、俺にはまだ解決出来ない事もあるんやけどな」


俺がそう言うと「ぇ?」と言って不思議そうな顔をして足を止めた結。


「それって?」


「、、、、結とまだ付き合えてないって言う問題が、なっ ((チュッ 結に軽いキスをする))」


「、、、、、///////// なっ、まだ当分解決しないかもね!!」


顔を真っ赤にして、再び歩き始めて大きな声でそう言う結に俺は意地悪を言う。


「へぇ〜、いつかは解決するんか?」


俺はニヤついて聞くと、再び顔を真っ赤にして、


「///////////// ちがっ、違うから、もぉ〜、蘭の馬鹿!今日のご飯のおかわり3杯まで!」


結はそう言って走り出してしまって俺は少し焦りながら後を追う。


「はっ!せめて4杯にしてや!お米食べれんのはキツいねんって!」

















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る