【番外編】 別世界線のクリスマス(結人version)
「、、、、
「?そうやけど、何?」
いつもより遅く朝起きて、朝ご飯を作って、蘭を起こしたのだが、蘭の様子と今日は何かいつもと違う。
「、、、、何でもない。てか、今日はいつもより寒い気が」
「そうやろ、冬やし、それに何たって今日はクリスマスイブやし」
「、、、、、、、、は?、、はぁ!!?!?」
蘭の言葉で俺は硬直してしまってビックリした。俺は立ち上がってカレンダーを確認すると、〔12月〕のページになっていた。
スマホを確認するとスマホも12月24日だった。
「、、、、マジ、か」
「?ホンマにどうしたん?」
「な、何でもない」
俺はそう言って朝ごはんをいつもより早く食べて、部屋に戻った。
「冷蔵庫にケーキが入っていたのは、クリスマスイブだから?、でも、は?昨日は9月10日だったよね?ぇ?寝てたらいきなり3ヶ月と14日経つ?」
俺がそう混乱していると、部屋の扉がコンコンッと叩かれた。俺は返事をすると蘭が部屋に入って来た。
「
「??良いけど、なn 」 ギュッ
俺が最後まで言う前に蘭が抱き付いてきた。俺はいつもと同じだから驚きはしなかったけど、次に話した言葉に俺は衝撃に襲われた。
「
「、、、、?付き合ってる?、ん?はい?」
「?結が1年生の頃から付き合っとるやろ?酷ない?忘れたんか?」
「はぁ?」
俺は混乱しまくって、気持ちの整理が付かない。付き合ってる??蘭の話し方は嘘を言っている言葉じゃないって、俺は分かる。
「マジ?」
「マジマジ、どうした?熱でもあるん?」
「、、、、な、ないよ!俺ちょっとトイレ行ってする!」
俺はそう言って蘭から離れてトイレに入る。トイレに座って一息すると、少し冷静になった。
「、、、、ここは、別世界線?並行世界線って事?殆ど同じだけど、1年の時から付き合ってるとか、色々おかしい。別世界線なら、蘭の接し方も理解出来るし、、、、」
別の世界線に来たって事なら、今のこの状況も理解出来る、、、、、、、、が、付き合ってる事に関してはこっちの俺に文句がある!何で、俺より早く付き合ってんの!?!こっちの俺、勇気ありすぎ!!
、、、、てか、ちょっと待てよ。こっちの蘭はこっちの俺にとっては、彼氏って事になるよな??なら、、、、スゥ〜 最高!!別の世界線とはいえ、彼氏蘭が拝めるとか、最高じゃんか!!
何て数分考え終わってから、トイレから出ると、コートを来て家を出る準備満タンな蘭と目があった。
「どっか、行くの?」
「何言ってるん?今から湊斗さん達と一緒に、クリスマスパーティの準備してパーティするんやろ?忘れたん?」
「へっ?、、、、ぁ〜、そうだったわ、笑忘れてた。ごめんごめん」
俺はそう言って部屋に戻って少し着替えてコートを着てキッチンに向かって、冷蔵庫からケーキを取って、箱に入れてラッピングをしてからまた、部屋に戻る。そこには、
「やっぱり、起きた時からの違和感は、2つがプレゼントがあるからだ」
勉強机のそばに綺麗にラッピングされたプレゼントが置いてあった。俺はそれを大きめのリュックに入れて、背負ってケーキの入った箱を持って、蘭と一緒に家を出る。
「今日はホンマに寒いな〜((喋りながら、自然に結人と恋人繋ぎをする))」
「ピャッ /////// (うぅ〜、こっちの俺らは付き合ってるんだよな、これが普通だよな〜、でも普通に恥ずかしい!!)」
何て顔を真っ赤にしながら恋人繋ぎをしたまま大学の部屋に入った。
「おっ?ラブラブカップル来たね〜蘭君、ゆいゆい、早いね〜、!」
「湊斗さん、おはよう」
「ぉ、おはようございます」
「
部屋に入るとさっそく元の世界線と同じで同じ接し方して来た湊斗さんが話して来たかと思えば、ドス黒いオーラを纏った
「(こっちの湊斗さんは通常の通りなんだなぁ〜笑)、、3人共大丈夫」
「3人共可愛いのに、嫌なの〜?」
「アンタのせいでこうなってるんやろ。アホなんか」
「酷い〜、!蘭君、ツンデレね!」
「アンタにデレだ事ないやろ」
何ていつも通りの蘭だな〜、何て思いながら手に持っていたケーキをそばに居た
「はい、チョコレートケーキとショートケーキ」
「ありがとう、、、、結人、アンタ何か雰囲気が変わった?いつもと違う気が」
「ドキッ そ、そうかな(苦笑)(こっちの姉さんも感が鋭いなぁ〜)」
「、、、、まっ、良いわ。
「分かった。蘭、やろ」
「おん、任せてや」
荷物を置いて別世界線の蘭と一緒にクリスマスツリーの飾り付けをする。俺達より大きく2mはあるツリーを眺める。
「疲れた〜」
「半分もやってないやろ」
「悠司先輩、俺バックれて良いっすかね」
「ダメに決まってるだろ。バックれたら、俺が凛花に怒られる」
何て項垂れて座り込む賢哉君にすかさずツッコむ悠司さん。すると、背後から聞き慣れた明るい声が2つ聞こえて来た。
「4人共、お疲れ〜」
「お疲れ様〜凛花に頼まれて、飲み物買って来たから飲みな〜」
「あったかいのも冷たいのもあるからね〜」
「シュバッ
2人が現れた瞬間、一瞬の内に立ち上がって飾り付けを再開した賢哉君。俺達3人はそんな姿を見てすぐにツッコむ。
「変わり身が早いなお前」
「恵さんが居るから、すぐに立ち上がったんやろ」
「あぁ、好きな人の前では、カッコつけたいって事でしょ(こっちでも好きなのか〜、やっぱ殆ど変わってないな)」
「うっさいですよ!3人共、早く飾り付け再開してください!」
何て恥ずかしそうな顔をしながら、俺らを怒鳴りつける賢哉君に俺らは笑いながら飾り付けを再開する。
「よし、あとはテッペンに星を飾り付けるだけだけど、、、、結人やってくれる?」
「へっ?俺、、、、良いんですか?」
「うん、結人付け慣れてそうだし」
「そうやん、俺と同じぐらいやってるやん」
「、、、、俺はもう疲れたから、出来ないかな」
「、、分かりました」
俺はそう言って悠司さんの手から星を取って、脚立を登ってテッペンに星を飾り付ける。
「完成、!」
「「「おぉ〜、!」」」
「おっ、!終わった!?なら、ゆいゆい、蘭君着替えよ〜!!」
脚立に降りた瞬間、湊斗さんが俺らに声をかけて来た。その後ろで、トナカイの着ぐるみルームウェアを着た
「はいはい、蘭、逝ってくるね」
「そうやな、俺も逝ってくるわ」
「あの2人、漢字違いません?」
「あの2人にとっては、あれがあってるんだろ」
「ぇ!!?何で!?」
「お前のせいだろ。お前はもうちょっと、落ち着きを...............」
「あれ、!?説教始まってない!?これ!?」
こっちの世界線でもいつも通り怒られている湊斗さんの公開に安心して、俺はいつも通りに置いてあったのを着替え、ウィッグを付け姉さんが来て俺にメイクやヘアアレンジをしたら、完成した。
菜月達と同じサンタコス(女装)で、ツイン三つ編みで淡くクリスマスカラーのメイクが映えてて、可愛い感じになってる。
「着替えました〜、って、蘭もう着替えてたんだ」
着替え終わったから皆の所に行くと既に蘭が着替え終わってて、透さんとは違ったトナカイコスで首元に鈴を付けてるのと少し鼻を赤くされているのがとってもカッコよくて可愛かった。やっぱり元の世界の蘭もこっちの世界の蘭もカッコいい事には変わらない!
「おん、、、、結、可愛ええな、似合ったんで」
「//// ぁ、ありがとう。蘭も似合ってるよ」
「ハワワッ 良い、ツンデレだけどゆいゆいにだけは甘々な蘭君とふわってしてて甘え上手なゆいゆい、何ちゅー最高なカップル、!撮り甲斐がある話じゃん!!」
何で興奮しながら、俺らを撮る湊斗さんに俺らは少し呆れてしまった。ふと、隣を見ると、俺を撮っている蘭に気付いた。
「何やってんだか、、、、って、蘭も撮ってない!?」
「ん?そりゃあ、可愛ええ、恋人の写真ぐらい撮るやろ?」
「///////// ばっ、、そ、そうだけど」
当然みたいな顔をして俺の写真を撮り続ける蘭に俺は照れてしまった、と同時にこの世界線は俺じゃなくてこっちの俺が蘭と付き合ってるんだよな。俺はまだ元の世界線の蘭と付き合ってもない。何でしょんぼりとしてしまったので、俺は反撃ついでに蘭を撮る事にした。スマホを取って蘭を撮る。
「バカップルかな?」
「
「でも、
「、、、、そうだけど」
「ほんと仲良いね。眩しいぐらいに」
「晴樹、何でサングラスかけてんの??」
「眩しいとは思うけど、俺は兄さんと恵さんの恋愛事情の発展の方が苦しい」
「賢治は何で、違う方向で体調悪く何ってんだよ。僕1人でこの2人対処出来る訳ないでしょ、結人、助けて!」
写真を撮っていたら、少し離れた所から菜月の救援が聞こえて来て、俺はすぐに向かう。
「大丈夫?」
「これが大丈夫に見える??しっかりしてると思いきや実は天然な晴樹と馬鹿な賢治の世話は大変だからね」
「菜月、お母さんみたいだね、笑」
俺がそう笑うと、すかさず菜月がキッ と睨んだかと思えば、大きな声で、
「それに、朝から湊斗さんの手伝いとか、ちょっとめんどくさい2人の先輩の相手とかしないと行けないんだからね!!」
「ごめん、ホントごめんね」
「あれ?今、俺ら馬鹿にされた?」
「された、された」
「晴樹〜、可愛い顔が台無しだし、サングラス外しなよ」
「うん、あと、俺より可愛い顔が何言ってんだ」
「反抗期かな??」
「賢治、無駄に賢哉君と恵さん、見ないの!あの2人のイチャイチャ見るより、結人と蘭君のイチャイチャ見なさい!」
「菜月、疲れたんだね。ごめん、だから変な提案しないでね」
俺は菜月にそう言う。少し落ち着いてきたので、俺はさっき撮った写真を確認しようと写真を見る。
「(、、、、俺の知らない写真が沢山、、、、まぁ、そりゃあ、そうか。こっちの俺と元の世界線の俺じゃ撮ってる写真違っらするか、、、、でも、この写真とか良いな)」
1つの写真が俺の目をひいた。その写真は、こっちの俺と蘭の付き合って1年記念に渡したのであろうお揃いのネックレスが写って仲良くくっ付いた写真だった。
「(もしかしたら、俺と蘭も付き合ったらこんな事したりするのかぁ〜、イチャイチャとか普段してるけど、普通に恥ずかしいし、、、、でもこっちの蘭はちゃんと記念日を大切にしてくれてるんだな。良かった)」
何て考えていると、気付いたらパーティーの準備は終わっていたので、パーティーを始める事になった。買って来たり作った料理やケーキを食べたりした後、プレゼント交換会をしたりして、夕方には解散する事になった。
「結人、蘭夜今日はありがとう。帰りは気をつけるんだよ」
「はーい、分かってるで、姉さん」
「今日は楽しかった、!ありがとう」
「はぁ〜、私の弟がこんなにも可愛い」
「ここにも可愛い弟がおるんやけど??」
「生意気な弟は知りませんけど?」
「何やって??」
「何で2人とも喧嘩腰なの、クリスマスイブなのに、!」
喧嘩姿勢になる2人を止める悠司さんは本当に何処の世界線でも頼もしいと感じる。
「賢哉君、!ちょっと気になってるお店、行きません?」
「ん、行こっか。先輩達はBARに行くって言ってたけど、俺ら行けねーしな」
「ふふっ、楽しみだね!」
「おー、こけるなよ」
「こけないよ!」
なんて言うこっちでもイチャついていた2人は気にしない方針でいきます。
「凛花〜、悠司さ〜ん、今からBARで飲むんでしょ、早く行きましょう、!もう透と湊斗は行きましたよ!」
「ぇ、!マジ、分かった!悠司、行くわよ!」
「はいはい、じゃ、2人共気を付けてね。また」
「「はーい」」
俺と蘭はそう言ってから自宅へと帰る。帰って自室に向かって着替えてからある物を持って、蘭の部屋のドアをノックする。
コンコンッ
「はーい」
「蘭、あの、ちょっと、良い?」
「?何?」
「その、えっと、これ、良かったら、貰って」
俺が蘭に差し出したのは綺麗にラッピングされたプレゼントだった。ラッピングに付いた紙に蘭用と書かれていた。それに気付いたのはプレゼント交換会の時、
『えっと、プレゼント、プレゼント。どっちがプレゼント交換会用だろう、、、、って、こっちは』
2つのプレゼントを見比べて見ると付いていた紙に蘭用と交換会用と書かれているのに気付いた。
『じゃ、こっちはこっちの俺が蘭に渡す用に買ったやつ、、、、じゃ、俺が渡すのは野暮か、、、、、、、、ん?』
俺がそう思って蘭用と書かれた紙の裏側を見ると、何かが書かれていた。
『イブに渡す!これ絶対!、、、、マジ?何でこんな時に俺この世界線に来てんの?』
何て思ったりました。
今日渡さないとこっちの俺は後悔すると思うし、、、、こっちの俺にはごめんだけど、俺が渡す!
「、、、、えっと、俺の?」
「そうだよ、、、、ぃ、要らない?」
「!要らない訳ないやん!、好きな人からのプレゼント何て、嬉しいに決まってるやろ。有り難く貰うわ」
ちょっと焦った表情をしながらもプレゼントを受け取った蘭。
「開けてもええ?」
「うん、どうぞ(って、言っても、中身は俺知らないけど)」
「何やろ〜、、、、、これって、ブレスレット?」
中に入っていたのは2つのブレスレットだった。俺はふと、ある事を思い出した。晴樹がBBQの時に言っていた「ブレスレットと指輪は永遠とか束縛を意味してるっぽい。ブレスレットとだとその太いほど束縛感情が強いって言う現れみたいだよ」と言う事を、、もし、こっちの世界線でもそれやっててこっちの俺がそれ覚えてたら、、、、、やってる可能性はあるな。
何て思いながらも、こっちの俺が選んだ物を贈られた蘭の反応はと言うと、
「、、、、嬉しい、ありがとう、!結」
「、、、、そっか、良かった」
こっちの俺には悪いけど、蘭の笑顔が見られたから、ラッキーかもしれないな。
「もう1個は、結のやな。結、腕出して」
「ぇ、ぁ、うん」
俺は蘭の言う通りに左腕を出すと、もう1つのブレスレットを俺に付ける。何か、これ指輪だったら、結婚式みたいだな。何て思っていたら、蘭が微笑んでから一言。
「何や、これ指輪やったら、結婚式みたいやな、笑」
「なっ、/// (俺は言わなかったのに、!)」
「ふはっ、照れてるん?まっ、はい。付けれたで」
「ありがとu 」
俺がそう言い終わる前に蘭が左手を引っ張って俺はバランスを崩して蘭の方に倒れ込む様に蘭に抱き付く形になった。
「な、!何やって、」
「ん〜、そうやなぁ、キスしたいから?」
「へっ?キス?」
「そりゃあ、そうやろ。今日あんまりイチャイチャ出来んかったし、俺ら付き合ってるんやからええやろ」
そう言っている蘭は元の世界線の蘭と同様に「絶対に逃さへんからな」と言う顔をしていて、逃げれないと俺は瞬時に悟った。すると次の瞬間、
「ムグッ 、!」
強引に俺の唇を奪い口を塞ぐ、数分間、蓋が塞いだままで呼吸がしづらくなって、俺は掴まれてない右手で蘭の肩をちょと強めに叩く。
「/////////んっ、ンッ パシバシッ 」
数回叩くと諦めたのか、唇を離した蘭。俺は呼吸がしづらかったから涙が出そうになった目で睨むと、ちょっと興奮した顔をして俺を見つめる蘭に俺は講義する。いくら、こっちの俺だと思ってて恋人だからって、俺は恥ずかしいんだからね!!
「恥ずかしいから、ゃ、辞めて、!」
「キスが恥ずかしいかぉ〜、ならこっちはどうなん?」
そうニヤッと笑ったかと思えば俺の首元にキスをして、強く吸ったり噛んだりする蘭に俺はまた恥ずかしくなる。
こんな事が数分続いた後、笑顔になって、「またイチャつこうな」と言って部屋から出てお風呂に入って行った蘭。俺は真っ赤になりながら、その場に倒れ込む。
俺もその後お風呂に入ってから夜ご飯を食べて、急いで就寝をした。
「ふぁぁ〜、、、、、、、、スマホ、、、良かった。元の世界だ」
目が覚めたら、元の世界に戻っていた事に安堵した。だって、
「結?おはよう、朝ごはん美味しそうやな」
「うん、でしょでしょ、!」
「何か、嬉しそうやな、結」
「そうかな〜?気のせいじゃない?」
「?まっ、ええけど」
やっぱり、元の世界の蘭の方が、段違いでカッコいい!やっぱり贔屓目で見ても同じ人間でもこっちの蘭の方が可愛いしカッコいい、!
何て興奮しながら朝ごはんを食べる。だが、俺はある後悔をしている。それは、、、、
「(もっとあっちの世界のスマホの写真見とけば良かった!俺の知らない蘭のカッコいい写真、見まくりたかったのに、!)」
と心の中で号泣しながら、反省をしている本当にあるかもしれない世界線に行った俺のお話。
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