第9話 続き 女装をしてるなら油断は禁物
あれからオシャレスポットに向かって、色んな服を着てポーズを取って写真を撮られた。現在3着目である。そして勿論女装です。
「
「気にせん方がええ、気にしたら終わりや」
「良いね!良いね!俺の腕がなる!!」 パシャッパシャッ
周りの人達が撮られている俺達を見ているのに恥ずかしくなりながらも、我慢をする俺と蘭。それに女装してるからそれも相まってだ。
「
「ロールキャベツ、コーンスープとポテサラにライス。じゃがいもとキャベツ安くてちょと多く買ったんだよね」
「ゆいゆいの料理食べっ 「食べさせるわけないやろ」 酷くない!?蘭君!!?」 パシャッパシャッ
「笑 本当、蘭は
「そうだよ!俺の事が好きなくせに〜!」
「嫌いじゃないけど好きでもない。ただただうざい」
「ゆいゆい、俺、そろそろ泣きそう」
「蘭、少しは優しくしよ笑」
やっぱり、湊斗さんは蘭の事が好きだ。多分蘭は気づいてない。蘭を見る目が他の人とは違う。好意と愛情を含んだ目をしていて、蘭君に対しての喋り方が少し優しい。蘭は言われないと気付かないタイプなんだよなぁ、、、、湊斗さん言葉にしてるのに気づかれないの多分、あの性格のせいだ。
何て思っていたら、休憩に入っていて蘭が着替えを湊斗さんに渡されていた。
「蘭君!これね、!ぁ、女装じゃないから、安心して!」
「、おん、分かった。ぁ、結に何かしたら、許さへんからな??」
「そんなに、俺信用ない!?」
「大丈夫、何かされても対応出来るし」
「ゆいゆいまで!?」
「流石、俺の結」
何て言いながら1部屋借りている個室カフェに向かった蘭。数分、スマホを触りながら休憩していたら、わたあめを食べている湊斗さんに話しかけられた。
「ゆいゆい〜、」
「ん?何ですか、湊斗さん」
「あのさぁ、、、、ゆいゆいって俺の事、嫌い?」
「、、、、ぇ?」
笑顔だった顔が途端に真顔になり俺は驚きと質問に混乱してしまった。それが顔に出ていたのか、湊斗さんは続けて話し続ける。
「やっぱり嫌い?、大好きなお兄ちゃん奪われて、めっちゃ話してるから」
「ち、違います!湊斗さんの事は嫌いじゃないです!ただ、その、えっと」
どう湊斗さんに言えば良いのか、混乱と焦りながらも、一気に冷静になった。何でって?それは、テンパったっていつかは聞く事だ。なら、今聞いても遅くないか、って気付いたからだ。だから、俺は冷静になって、湊斗さんに言いたい事を言う。
「勘違いかもしれないですけど、、、、その、湊斗さんって」
「??」
「蘭の事、、、、恋愛的に好きじゃないですか??」
言ったぁ!!言っちゃったよ!俺、!!良く言った!!
目を瞑って言ったから、湊斗さんの反応が分かったから目を開けて湊斗さんの方を見たら、
「!!?!?//////////////」
「、、、、み、湊斗さん???」
驚きと混乱を含んで顔を真っ赤にしてボーッと立っている湊斗さんが居た。
「あの、湊斗さん?」
「、、、、//」
俺の問いかけにも返事をしない湊斗さん。ダメだ屍だ。でも、この反応は返事と同じだよね?、、、、当たってたかぁ、湊斗さんは俺の気持ちを知ってると思う。なら、もし先越されたら、蘭だってそっちに気持ちが移っちゃうかもしれない。はぁぁぁ(ため息)、どうしよう。
そう黙っている湊斗さんを横目にそう考えている。
「湊斗さん〜、質問に答えてくれませんかぁ〜、お〜い」
「ぇ、えっと、あの////」
「ダメだ、完全にテンパってるわ。早く答えて??」
「うぅ、えっと、すぅ、、、、分かった。答える」
俺の迫力で諦めたのか、テンパった顔から真顔になって答えてくれるかと思った瞬間、
「結〜、湊斗さん〜、着替えたで〜」
「パァァ!蘭君、!、ゆいゆい話はまた今度ね!!!?」
「ッ、!ムゥ 蘭、タイミング最悪、」
「ぇ、何で!?ハッ 湊斗さんになんかされた!?」
「されてない」
俺はそう言って俺の両肩を掴む蘭の手をはらってポーズをとる。チッ タイミング最悪だな、でもまた今度話してくれるって湊斗さんの口から言った。絶対に質問の答えを聞いてやる。絶対に、、、、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
数十分が経ち、それなりに写真が撮って、大学に帰ろうとしていた時、俺は疲れたのと小腹が空いて、2人に喋りかける。因みに女装のまま大学に帰ります。
「蘭、湊斗さん、あの、この近くに美味しくホットドック、ハンバーガー屋さんと甘くて美味しいジュース屋さんがあるんだって、だからさ、その、、、、ねっ?」
そう座ったまま上目遣いで2人に言うと、ピシッと固まったかと思ったら、瞬時に財布を手にして、
「蘭君はホットドック屋さんね!俺、ジュース屋さん!」
「はぁ!?俺がジュースの方やわ!早い方にすんなや!!」
「いや、じゃんけんで決めれば」
「「最初はグー、じゃんけんポン!!」」
そう揃って言って勝った蘭がジュース屋さんの方に言って、負けた湊斗さんは項垂れながらホットドック屋さんに向かった。俺の上目遣いって、どんだけ効くんだ。
「、、、、(湊斗さんは蘭の事が好きだ。それを踏まえても早く蘭の告白の返事をしなきゃ、、、、でも、
「(こんな気持ちを持ったまま蘭の気持ちに向き合えるのかなぁ、あぁ、ほんと俺ってダメだなぁ)」
何で暗い気持ちを背負って思いながら、髪をいじいじしながら下を向いて居たら、少し薄暗くなり影になって居て俺は顔を上げると、知らない男2人が立って居た。
「、、、、何ですか??」
「お姉さん、どうしたの?誰かを待ってんの??」
「ぇ、、、、まぁ、はい」
「ならさぁ、待ってるのもつまんないでしょ?良かったら、俺らと遊ばない?」
「、、、、いや、普通に無理なんですけど」
「えぇ?釣れないなぁ、待ってるのって女の子?その子も一緒に、さっ?ね?」
そう詰め寄ってくる男2人に嫌気と何か前にもこんな事なかったか?何、ネガティブ思考になるとこうなるの??いや、前回も女装してたから??と言うか女装してるとこーゆうのにも出会うんですかね???でも、ささっと断らないとめんどい事になるし、
「あの、本当に無理なんで、あとこんなバカな事しない方が」
「はいはい、そんな事どうでも良いから、さっ、俺らと楽しい事しよ!」
「そうそう!ぁ、待ってる子にもそう連絡してよ!」 ガシッ
「、ッ ちょっ!!?」
俺の言葉を無視して、俺の手首を強く掴む男達。俺は引っ張られて立ち上がって連れて行こうとされる。俺は掴まれた痛さと強引さで怖いと思いながらも抵抗する。
「は、話して、!(泣)」
「はいはい、静かにしてよ。痛い事にしないから」
「そうそう、痛くないよ。むしろ気持ちいかもよ」
「なら、俺らにも教えて欲しいんやけど??」
「そうだね。教えてよ??」
「「、、、、ぇ?」」
なかなか離さずに連れて行こうとする男2人。そんな中2人の肩を掴む2つの手と声が聞こえた。
「何、俺の可愛い可愛い弟に手出してんの?」
「ゆいゆいに怪我させたら、、、、俺怒っちゃうな((笑顔から真顔))」
「蘭、湊斗さん!」
「ッ なんだよ。邪魔すんな」
「ちょ、これヤバいって、それに」
1人の男は諦めたのか俺の手首を掴むのをやめたがもう1人の男は諦めずに掴んだまま、蘭達に威嚇する。そんな言動に動じずに話し続ける2人。俺は2人が来て安心して少し力が抜けてしまった。
「邪魔してんのはそっちやし、良い加減にしろや」
「それに、その子まだ未成年、もし変な事したら、警察案件だけどどうする??」
「「ささっとどっか行けや」」
「ッ あぁ、もう!行くぞ、!」
「ぇ、ちょっ、、待ってよ!」
何て言いながら何処かに行った男達。俺は完全に力が抜けて、座り込んでしまった。
「パタンッ 、、、、」
「結!大丈夫やったか?怪我はないか?」
「ゆいゆい!大丈夫!?ほんとアイツら気付いてないとは言え腕強く掴み過ぎだよ!」
「ポロポロ ポロポロ (泣) うぅ、怖かったぁ〜」 ギュッ ギュッ
「「!!??!」」
俺は泣いてしまった&2人の服の袖を掴む。2人は驚いた表情をしたかと思えば、すぐにデレデレした顔になった。
「怖かったなぁ、ほんまにごめん。もっと早くなれば良かったわ」
「次はもっと早く来るから!ゆいゆい、泣かないで!」
「グスッ グスッ 、、、、助けてくれてありがと、、」
「よし、泣き終わったら俺が買ってきたホットドック食べようね!」
「アホか、泣いたんやったら水分補給のジュースやろが」
「えぇ、食べる方が幸福感得れますけど〜???」
「んなの、湊斗さんの意見やろ?ジュースの方が良いやろが」
泣き終わったのも束の間、2人の言い争いを止めて蘭が買ったジュースを飲んで、ホットドック食べてから大学へと帰った。因みに、
「、、、、あの、何で手繋いでるの??」
「また変なのに絡まれたら困るやろ。やから、」
「こうしてたら、ゆいゆいは安全!」
「子供扱いされてる気がする」
「「実際に子供じゃん、」」
「ウグッ 否定出来ないのが悔しい」
何で思いながら、帰路へと着いたのであった。
助けて来てくれた蘭と湊斗さんカッコよかったな。どっちがカッコいいかって聞かれたら断然!蘭だよ??当然だから!怒った顔をしてる湊斗さん初めて見たから少しビックリした。けど、怒るぐらい大切な後輩だって思ってるって思えて良かった!
でも、恋のライバルだと言う可能性があるからめっちゃ怖いんだけどね。
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