第9話 女装をしてるなら油断は禁物
「ゆいゆい、超似合う!!可愛い、!」パシャパシャ
「短くないけど、恥ずかしい」
「
興奮状態の
今の俺の格好は上はちょっと大きめのチェク柄のシャツの上に半袖ニットで下はゆたっとフレアスカートを履いてます。ロングぐらいの長さのウィッグを付けててハーフアップをしてるから完全な女子です。
蘭の格好は、上は淡い灰色の半袖パーカーで下はゆたっとしたジーンズを履いてます。髪はミディアムぐらいの長さのウィッグを付けててでハーフアップ。ウィッグ外したら普通に男子でも歩ける。
「やぁ〜、本当似合うなぁ」
「湊斗さん、、、、寝てます??」
「、、、、ん?寝てるよ?」
「嘘やろ?絶対寝てへんって、やって隈酷いで??」
そう湊斗さんの目元は濃い隈があるのだ。多分、服の創作活動が捗ったのかなぁ笑、無理せずにして欲しい。
「安心しな、コイツ寝不足慣れてるし、寧ろこれは序の口」
「はい、2人共」
「そうよ、興奮状態の湊斗は基本、寝不足だって気付かないから」
「、、、、それ、自覚なしって事じゃん。危なくない?」
「ヤバい時は、、、、俺が寝かせるから、笑」
笑顔で言う
「そう言えば、
「そういや、
「その4人なら、隣の部屋で
「あぁあの4人、麻穂さんとめぐめぐに気に入られてるもんね〜」
確認し終わったのか湊斗さんがそう言った。因みに、
「でも、言われてみれば、6人遅いわね。そろそろ着替え終わってこっちに来ても良いのに、」
「、、、、麻さんとめぐ、まさかあの服達取り出してませんよね??」
「「あり得そう、、、、」」
透さんの言葉で、凛花姉さんと悠司さんが揃ってそう言う。あの服って何?って思っていたら、隣の蘭の顔が、
「あの服かぁ、、、、あり得そうやん」
「、、、、あの服って何?」
「バニー服とナース服、、、、」
「、、、、マジ?」
「大マジ」
蘭の迫真の言葉と顔でヤバいの使ってるのは理解出来た。、、、、大丈夫かなぁ、晴樹達。何て思っていたら、凛花姉さん達が、
「はぁ、ちょっと私達で様子見てくる」
「いざとなったら、麻穂と恵を止めれるの俺だから」
「分かりました。ヤバい時は俺を呼んでください」
「うん、じゃ、凛花行こ」
そう言って部屋から出て行った2人。数分経ってから、透さんが湊斗さんが来ていたパーカーのフード部分を掴んで、引きずりながら俺らの方に来た。
ギュッ
「わっ、透?!何?」
「黙れってこっち来い。
「はい、分かりました」
「一生、寝たらええのに」
「蘭君、酷い〜、!てか、俺大丈夫!!」
「これ以上倒れておばさんとおじさんに心配させれねーからな。抵抗するなら、腹パンする」
「ウグッ 分かったよ〜」
透さんの迫力ある言葉で諦めた湊斗さんは引きずられながら部屋を出て行った。そして、俺と蘭の2人っきりになってしまった。コーヒーを飲んだり、撮った写真を確認したりしていた。
「こうしてみると、湊斗さんやっぱり写真撮るの上手いね」
「あの人、趣味が仕事になってる人だから、それなりに腕は良いんよな」
「蘭っていつもは湊斗さんにツンケンしてるけど、褒める時はちゃんと褒めるよね笑」
「//、、、、悪い?湊斗さんは普通にしてたら良い人やし、凄いって思った事はちゃんと褒めるわ」
「そーゆうツンデレなところ、本当俺可愛いって思う」
「!//、、、、可愛いって言うなや。俺は好きな人からはカッコいいって思われたいから(ホンマに、コイツは無自覚で俺を照れさせる。いつもの姿でもくるのに女子の姿で言われたら変にもっと可愛く見えるやろ、、、、でも真斗達には思った事ないから、やっぱり結だけか)」
そう照れながら言う蘭にもっと可愛いって俺は思ったのと、カッコ良さもあって顔が赤くなったのが分かって蘭に見えないように顔を右に動かす。
すると、視界に小棚が入って1つ開いている上から2番目の棚から、手錠があった。俺はびっくりした硬直してしまった。
「、、、、?結、どうしたん?」
「、いや、そのアレって手錠だよね?」
俺がそう人差し指を手錠の方に指す。指した先を見る蘭は、一瞬で顔が青い顔になった。
「何で、手錠なんか、あるん?」
「さぁ?、ぁ、この棚良く見たらテープの所に湊斗さんの名前が書かれてる」
「あの人なら、買ってるか。あの人やったらやりかねへんし」
「蘭の湊斗さんえの謎の変な信頼感なんなの笑」
「てか、これ本物っぽい。ぁ、鍵ちゃんとあるんだ。、ぁ(写真?湊斗さんかな、、あれ?この顔)」
俺は小棚に近づいて手錠を手に取ったら、棚の中が見えた。
中には小さい男の子が写っていて、多分湊斗さんだと思いながらも棚を閉めようとしたら、
鍵も一緒に落ちて来て、手錠と鍵を手に蘭の前に持ってくる。それで、両手に手錠を付けて笑顔で蘭に見せる。
「ねぇ、こうしたら捕まった人っぽくない?」
「何で自分で手錠かけるんよ。アホなん?」
「酷い、!ちゃんと、鍵使って開ければ良いんだし、」
俺はそう言って、鍵を取ろうとしたらスッと蘭に取られてしまった。
「蘭!?何すんの!返して!」
「いや、これそもそも湊斗さんのやろ?てか、普通に取り返せるやろ。俺と結の身長差ないんやし」
「、、、、もう1つ手錠あったから、両足に付けてるから動きにくくて」
「、、、、、、馬鹿なん?いや、アホって言った方がええ?」
「ムッ 確かにアホだし馬鹿だけど、蘭は俺が好きなんなら、もう少し甘やかしたり優しくしr、!」
意地悪する蘭にそう叫んだ瞬間両手が押さえられる感覚と後ろに倒れ込む感覚が襲い、気付けば目の前には天井と蘭の顔がありました。幸いと言うか何と言うか、倒れ込んだ所は服を作る為の布があったので頭に怪我はありません。俺は俺を押さえている蘭の顔を見ながら、
「何すんの?蘭」
「、、、、いや、馬鹿やなぁ、って煽ってんのかなぁ、って」
「俺がどんだけ今我慢してると思ってんの?んな、可愛い事言われたら、襲っちゃうやろ?」
「、、、、(ヤバいヤバいヤバい、この顔完全に本気の顔してる!ヤバい!この顔はガチでヤバい。獲物狙ってる顔じゃん!)」
蘭の顔は俺を完全に襲う気満々の顔をしていて、俺は内心焦っているし、、、、、襲われるのか、ちょっと良いかも//、何て言う馬鹿な考えも生まれてるし、本当にヤバい!油断してた!そうじゃん!いくら女装してても蘭が俺の事好きな事には変わりなかったじゃん!!
なんて思っていたら、スカートの下から手を入れて俺の太ももを触っている。その触り方がちょっといやらしくて、恥ずかしい。
「、んっ// ゃ、蘭、その触り方はヤダ」
「え〜?俺は普通に触ってるだけやで〜笑?」
そう言いながら触る蘭の顔は完全な程に感情が昂っている。
「、、、、てか、誰彼構わずに結のエロい体見られるのもアレやし、、、、よっと」
そう呟いたかと思えば、上の服の下から手を入れて、服を捲って次の瞬間、
チュッ
「ピッ // ぁ、ゃ、ヤダ。キスマ付けないで、それにそれヤダ」
「これが嫌なん?なら、唇同士のキスやったらええって事ね?」
ハムッ チュッ〜‼︎
「ングッ んっ// ぁ、」
強引に力強く、だけど優しくキスをする蘭に心の中ではイケメン、好き好き大好きもっとして!、早く付き合いたい!何て思いながら抵抗をしていたら、
「蘭夜?何してるのかなぁ〜??」
「蘭夜、そのここでそーゆう事は、控えて欲しいんだけど」
「あの、真斗先輩、前見えない」
「同じく、尚也先輩見えません」
「「見ちゃいけません」」
「めぐちゃん、めぐちゃん、イケメン同士のイチャつきって本当絵になるよね!」
「麻穂先輩、今の場合騒いじゃいけません」
「「、、、、、、、、」」
笑顔で怒っている凛花姉さんとその隣で注意する悠司さん、目隠しされてる晴樹と菜月、2人の目を隠してる真斗先輩、尚也先輩、そして興奮してる麻穂さんとそれを注意する恵さん。俺と蘭は驚きのあまりに硬直してしまった。
「、、、、蘭夜、一旦結人から離れてそこで正座。結人は手錠を外してこっち来なさい」
「「、、、、はい」」
凛花姉さんの言葉で俺らはそうとしか言えず、蘭は俺から離れて正座をし、凛花姉さんと真斗先輩、尚也先輩に叱られていた。
俺は、手錠を外して悠司さんに注意された。
「結人、少しはその人目を気にしようね」
「、、はい、すいません」
「蘭君先輩、本当可愛い結に興奮しちゃったんだね」
「所詮、蘭君も思春期か、笑」
「うわぁ、凛花のマジ説教、久しぶりに見たわ」
「マジ説教、、、、ぁ、湊斗先輩に良くする」
「良くされるの、湊斗さん」
何て話していたら、後ろから、
「マジすいませんでした」
そう聞こえて後ろを振り返ると、土下座をして謝った蘭が目に入った。そして、仁王立ちした凛花姉さんが居た。
「エロい事すんなって言ってんじゃないの。付き合う前にすんじゃないの!付き合ってからしろ!」
「凛花さん、落ち着きましょ、それ言うのは今じゃない」
「凛さん、言いたい事は分かります。ですが、それ今の蘭にはダメです」
「、、、、俺の彼女、やっぱ怒ると怖いね」
「分かりますよ。凛花姉さんって結構、、あれですよね」
「以後気をつけます。本当にすいませんでした」
マジで反省している蘭を見るの久しぶりだなぁ、、、、何て思っていたら蘭に突撃する1つの物体が目に入った。
ドンッ‼︎
「グエッ ッ 、、、、み、湊斗さん、何してやがるんですか」
「ごめん、寝たと思ったら数分で目覚ましやがって、まだ寝足りないみたいで興奮してる見たい」
「目離した隙に、」
蘭の体に抱き付いて興奮してる湊斗さんと部屋の入り口から蘭に謝っている透さんが居た。ぎゅーっと抱き付かれて蘭はめっちゃ嫌がってて離そうとしても力強いから離されないみたい。
「あれ、興奮してるって言うより、熱が高すぎてのあれじゃね?」
「多分そうだわ、晴樹正解」
「蘭君、蘭君、!セーラー服?それともメイド服?ぁ、やっぱり夏だし!浴衣かな!?」
「うっさいねん!息荒いし!抱き付かんといてや!」
「蘭夜のマジで嫌がる顔だわぁ、真斗〜俺良かったかも、湊斗さんに目付けられてなくて」
「尚?それって嫌味?それとも無自覚?俺だってヤダよ。蘭やゆいゆいみたいに気に入られてるの」
「あれ、俺もカウントされてる?」
「結人、諦めよ。あれはしょうがないし、湊斗さんだから」
「湊斗って本当、馬鹿よね。透が可哀想」
「麻穂先輩、直球すぎます。でも、、あれやったら賢哉君、どんな反応するかな」
「、、、、謙也君、知らない間に突撃されるとか、怖、、、、」
「そうなれば良いのに」
「晴樹、言わないであげて、菜月もそんな事言わない」
何て話していたら、蘭の笑い声が聞こえて何事って!?って思ったら、蘭をくすぐっている湊斗さんと止めようと離そうとする透さんの姿があった。
コショコショ
「フフッ アハハッ 、ホンマ、辞めてや、くすぐったいやろ!アハッ アハハハッ」
「笑ってる蘭君可愛い〜!本当、蘭君は可愛いなぁ〜、、好き〜!」
「湊斗!お前は良い加減に、離れろ!見ろ!凛さんと部長の顔!あの2人に迷惑かけんな!」
「、、、、やっぱり、(ボソッ)」
「?結、どうした?」
「へ?いや、何でもない。何でもないよ」
何でもないわけないけど、、まだ確証はそんなにないけど、湊斗さんは多分蘭の事が好きだ。恋愛的にだ。何でそう思うかって?だってさ、蘭を見つめる顔はいつも好きな人にする目だし、長年の片思いをしてきた俺だから分かる!(←蘭からの好意に10年以上気付かなかった男)
蘭は多分、それに気付いてない。それは湊斗さんの振る舞い、性格を知ってるからだ。だから、湊斗さんの振る舞いを通常だとみんなもそう思ってる。
だけど、湊斗さんは基本頼りになるし優しいけど、俺や蘭以外には基本大人しいって言うか普段の感じはあんまり出していない。
俺に蘭と同じ感じで接するのは、多分蘭に似てるから、似てる人には同じ感じで接するって良く聞く。
どーしよ、もし蘭が湊斗さんの事好きになったら、いつもあんな感じで嫌がってるけど、それって気を許してるって事じゃん?もしかしたら、好きになる。そんな事があったら、俺どうしようかな笑
何てネガティブに考えていたら、誰かに後ろから肩を叩かれて振り返った。
「!と、透さん、どうしました?」
「いや、その今の湊斗を寝かすのはむずいから、とりあえず外出て写真とって来てくれない?数着着て撮ったら、多分アイツも落ち着いてなるから」
「、、、、分かりました」
そう了承したら、透さんは蘭達の方に行って同じ事を言って湊斗さんは瞬時に色んな服を綺麗に鞄に入れて、一眼レフを手にして俺と蘭の方を見て、一言、
「さっ!蘭君、ゆいゆい行こうじゃないか!!」
「ちょっとは待てや!」
「蘭、落ち着こう。とりあえず、俺らの服も持って行こ」
そう言って服を鞄に入れて、俺と蘭も湊斗さんの後を追った。まだ確証を得れてないけど絶対に湊斗さんは蘭の事が好きだな。
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