第4話 ライバル?味方?いやこれは、、、、
「
「じゃ、俺先に学校行くな、、行ってきまーす」
「行ってらっしゃい」
そう言って学校に行く、蘭。その顔は少しどんよりとしていて何か行きたくねぇって顔をしていた。が、聞ける雰囲気じゃなかったので、聞かずじまいのまま学校に行って気づけば、月曜日の昼休みになっていた。春の暖かさがなくなり夏の暑さが強くなって来た7月中旬な今日この頃。
「でさぁ、そう言って家出たんだけど、夜ご飯要らない時はいつも疲労感満載で家出るんだよね〜」
「「「、、、、、、、、」」」
「何処で何してんのか、全然教えてくわないし、何やってんだろ?、、、、って、3人共聞いてる??」
話し続けても俺の顔じゃなくて首元を一点集中的に見て返事もしない3人に俺は声をかける。声をかけると、
「へ?ぁ、いやその、
「首元???」
そう俺が言うと瞬時に
「、、、、、、、、?? !!? はぁ?!はぁ!!?」
「やっぱ、その反応は蚊に刺されたんじゃないかぁ」
「て事は、、、、」
「キスマで確定!」
そう真顔で言う
「
そう言ったら、3人はバンッと机を叩いて椅子から立ち上がって俺の方を見て、
「「「はぁ!!?告白されたぁ!!?」」」
そう言った。瞬時に教室に居たクラスメイト達が俺らの方を見て、俺らは静かにしようと縮こまった。そして、再び3人に詰め寄られる。俺は、全部話した。
「て事で、、、、その蘭に告白されました」
「「「マジ????」」」
「大マジ、嘘じゃないからね」
俺は晴樹達に説明した。3人は驚いた顔をして俺の顔を見る。
「マジかぁ、それで?結人は蘭君の告白OKしたの?」
「しただろ?大好きな蘭夜君に告白されたんだから」
「しなかったら、俺は怖い」
「ぁ、俺分かっちゃった。蘭君先輩の告白、もしかして???」
そう言う晴樹としたんだろっ?て顔をする2人の圧力に俺は全て話す。
「返事してなくてその、OK出来てないかな」
「、、、、何で?馬鹿なのか、
「!違う違う、賢治、考えて見なよ。多分蘭君は結人が俺の事好きな訳ないって、思ってる訳。だから、僕の考えだと、蘭君はじっくりと結人を俺の事好きな様にするって事じゃない??」
「流石、菜月。略してさすナツ」
そう言って机に項垂れる俺と、マジかぁって顔をする晴樹と賢治と当たった!って顔をする菜月。
「、、、、今返事したら、蘭が可哀想じゃん。それに、色んな形のアプローチが楽しみだし、蘭に甘やかされるの俺好きだし笑」
「うわぁ、この男、魔性の男だわぁ」
「流石、中学で最強の人誑しって呼ばれた程だね」
「でも、結の事だから、蘭夜君に甘やかされたりキスとか溺愛されて、顔真っ赤にしてドキドキしたりして返事出来る隙がないんだろ??」
そう確信を突いて言う結人。俺はそう言われて、顔を真っ赤にして両手で顔を覆って、大きく頷いた。
コクンッ
「/////////うん。だって、気付いたらキスしようとしてきたり密着してきたり、誉め殺し照れ殺ししようとしてきたりするんだもん!俺、到底今返事なんて出来ない!」
「そうだった。結人はピュアだったわ」
「蘭夜君関係だと、結は乙女だから」
「2人共、結を揶揄わないの」
何で話していたら、教室の入り口からキャーと言う歓声が聞こえてそちらに目をやると、
「蘭!それに、
「おっ!結、ちょっと来て」
「何々?」
そう言って蘭に近づく。
「何?用事?」
「いや、今日は帰るの夜遅くになると思うわ」
「えぇ、何時ぐらいに帰ってくんの?」
「ん〜、10時過ぎぐらいには帰れると思うで」
何て言いながら俺の髪をいじる様に触る蘭夜。すると、
「キャー!イケメン双子のイチャイチャ、ほんと目の保養だわ」
「本当に学校に来るのってあの2人のイチャイチャを見るために来てるみたいなもんよね」
「あの2人のどっちかと付き合うよりもあの2人で付き合ってほしいぐらいだわ」
「分かる。あの2人が誰かと付き合うのは認められないわ」
「最終的に2人同士で結婚してほしいわ。まぁ、でも双子だしなぁ」
何ていう女子の会話が聞こえて来た。ごめん、俺と蘭法律的には結婚出来るの!従兄弟同士だから!何て思っていたら、蘭が右手を俺の腰に添えてグイッと蘭に近づけて、蘭と密着する様な形になった。
「なら、結人、ホンマに俺と付き合う??」
「、、、、は?/////////」
「「「「「キャーー!!!!!!」」」」」
「蘭君先輩はあれを自覚有りでやってるからなぁ」
「蘭夜君ってマジで結の事大好きだからな笑」
「うんうん、早く付き合ってほしいけど、結人がねぇ〜」
「「結が早く落ちてくればねぇ〜」」
「3人共うるさいよ!!」
そう揶揄う3人に言ってから、俺を抱きしめる蘭から離れる。
「気を付けて帰って来てね。夜道とか危ないんだし」
「おん、分かってるで、結も俺おらんで1人でご飯は寂しいんちゃうん?」
「ムッ 全然、蘭の方こそ」
「《大好きな俺が居ないで寂しくはない??》」
そう蘭の耳にコソッと言うと、耳を真っ赤にして、
「んな訳ないやろ!ホンマ、俺の事揶揄うとか、、、、マジ辞めてや///」
「フフッ 」
「結人、俺らも一緒に居たりするから、安心してな」
「まぁ、うん。俺らもちゃんと見とくし」
「?、はい、お願いします。ぁそろそろ教室戻ったら春休み終わりそうだし」
「そうやな。じゃ、また」
「うん、また」
そう言って席に戻ると、3人に質問された。
「蘭君先輩ってたまーに、あぁやってどっかに行ってるよね」
「確か、性別も分かんないんないんだよね?」
「うん、大学の先輩の手伝いしてるって言ってた。何か、その人の事聞いても」
「「「聞いても??」」」
「「基本優しいししっかりしてるんやけど、たまにヤバいんよなぁ。まぁ、うん、気にせんといて」って言ってたんだよねぇ」
「、、、、頻繁に蘭夜君を呼び出すその人、性別不明、蘭夜君がヤバいと思うぐらいの人、、、、」
「蘭君の事が好きなライバルとかじゃないよね?」
「、、、、ないない!そんな、、、、、いや、有り得そうだなぁ〜」
「蘭君先輩を狙う年上のヤバめで性別不明な人、、何その設定が多い人、いっそのこと会って見たいわ」
「まぁ、まだ確証得れてないんだし、俺らが有る事無い事言える立場じゃないけどね〜」
「そうだね。その人が結にとってライバルかはまだ決まった訳ではないし、蘭夜君の今後に期待だね」
「うん、蘭の事は信頼してるし、でもライバルだったらヤダなぁ」
何て呟きながらお弁当を食べた後昼休みが終わり授業を受け、家に帰ったが蘭はあらず1人で夜ご飯を食べる。
「モグモグッ 何かこうやって1人で食べる事ってあんまなかったなぁ」
「明日は一緒に食べれるよね。1人で食べると何か味気ないし、それに蘭が居ないとなぁ」
何て思いながら食べ終わり、お風呂に入り次の日準備をしていたら、蘭が帰って来た。
「ただあま」
「ぁ、お帰り!」
「んっ、ふぁぁ、眠い」
「何か疲れた顔してんね」
「そう?まぁ、うん、疲れたからなぁ。風呂入って寝るわ」
「お休み〜」
「うん、お休み」
そう言って自室に入って寝て、6時半に起きてお弁当と朝ご飯をを作り終えていたら、
「あはよ、結」
「!!?蘭、!どうした。俺が起こさずに何で!?」
「なんか、嫌な予感がして目が覚めた」
「何それ、蘭が言うと当たりそうじゃん」
何て言って、椅子に座って朝ご飯を食べ終わって蘭が家を出ようとした瞬間、蘭が手に持っていたスマホが鳴った。
プルルルル プルルルル
「誰やねん?」
そう言って電話に出た。
ポチッ
「もしも 『蘭君〜!!』 ビクッ、、
「???(みなと?、、、、男、いや女性でもそーゆう名前の人いるしなぁ)」
「『今日もいつものとこで集合!!』、、、、えぇ、今日も何?嫌なん『蘭君には拒否権ありません!』、、、、はぁ、分かりましたよ」
そう言っている蘭の顔は面倒くさいって顔をしていた。俺はちょっと心配しながら蘭の顔を伺う。
「じゃあ、また放課後」 ピッ
「あぁ〜、、、、結、今日も夜ご飯要らない。後、帰り遅くなるわ」
「うん、分かった。大丈夫??」
「何が?」
「いや、何か行きたくなさそうな顔してるし」
「ぁ〜、気にせんといて、行かんとあの人うるさいから」
「そっか、じゃ行ってらしゃい」
「おん、行って来ます」
そう言って、家を出る蘭。俺は少し家の用事をした後、家を出て学校に着いて授業を受けて昼休み、3人に聞いて貰う。
「、、、、てな感じで、名前はみなと、って言うみたい」
「うわぁ、その人、男でも女でもちょっとなぁ」
「蘭君先輩が面倒くさいって思う様な人で」
「2日連続で呼び出せるぐらいの人。、、、、蘭夜君、その人に弱みとか握られてないよね??」
「それはそれで心配になるけど、それは分かんない。聞いても絶対、「結には関係ない話」とか言うと思うし」
と、俺が寂しいなぁ何て思いながら言ったら、3人が一瞬で悪い顔をして、俺の方を見て、
「だったら、今日放課後僕らで蘭君の後、追って何してるのか調べよ?」
「、、、、は?追う?」
「そう、菜月と同じ意見だけど、家族である結に言わずに良く結が知らない人の手伝いをしてるなんて、超怪しい!」
「なら、俺らで蘭君先輩が何してるのかを調べた方が本人から聞くより早いんじゃない?」
「「「それに、逆に弱み握れるかもしれないし」」」
そう言って来るみんなの顔は「うちの子悲しませる奴に慈悲はねぇ」みたいな顔をしててちょとびっくりしたけど、その提案を受ける。
「みんな、その協力お願いします」
「喜んで」
「母さんに今日は遅れるって連絡しとかなきゃ」
「蘭君先輩の秘密どんなのだろ」
それから約2時間後、授業を受けて放課後になり蘭が居る2階に向かった。
ザワザワ ザワザワ
「ぁ、丁度教室から出て来た」
そう晴樹が指を指した方向には蘭夜と真斗先輩、尚也先輩が居た。
「他の先輩達とも行くのか??」
「さぁ?着いて行かないと分かんないけどね」
何で言いながら後を着いて行き、下駄箱で靴に履き替えて、再び尾行を続け十数分歩いたらある場所に着いた。そこは、
「うちの付属の大学じゃん。ぇ、何、此処?」
「まぁ、相手大学生って話だし、そこは納得」
「結人、そこ納得しちゃ、ダメでしょ」
そうツッコまれながら蘭達の後を少し離れた距離から尾行し大学のキャンパス内に入る。因みに、うちの学校は高校と大学が同じ敷地内にあって、うちの高校生の生徒は自由に大学内に入れるから、便利。
数分歩いていたら、ドアが開いた部屋に3人は入って行った。俺らはすかさずバレないよう近づいて中を見たら、玄関みたいになってて靴入れもあり玄関を2人ぐらいが歩ける幅の通路が5メートルぐらいあったその先に左に曲がるのも分かった。ドアに貼ってあった紙には服飾写真部と書かれていた。
「、、、、服飾写真部??」
「?賢治知ってんの?」
「どっかで、いや気のせいだと思う、さっ、結行こう」
俺らは静かに玄関を上がり静かにまっすぐ歩いて、曲がるところで立ち止まり、屈んで中をひょこっと覗く、そこには、
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