第22話 成り上がれッ!! 反逆者から英雄へッッ!!
(チッ!! ホワイトが潜伏していた事も想定外だったが...。よりによって...。デイともこの場で出くわすとは...。おまけにメガネを人質に取られちまうとはな...。クソ...ッ!! 色々と面倒クセーな...ッ!! )。
ゴリラ隊長率いる元王国軍兵士達で構成された歩兵部隊。
そして、今回の騒動を引き起こした反逆軍ノンスタンス。
ポンズ王国の正規軍を差し置おいて、この二派は王立図書館六階にある室内で相見えていた。
「ほう...。剣に防壁を接触させて腕を巻き付けたまま、そいつの後ろに回って防壁の楯を作ったわけか...。さすがは戦場から生き抜いてきた戦士はやる事が違うな...」。
「ついでに、もう片方の手は拳銃で後頭部を突きつけてる。自分で言うのもアレだが、俺もなかなかやるもんだろ~? 」。
「ほう~」。
ハリガネの冷静な口調に、デイは動じる事もなく余裕の笑みを浮かべていた。
「ひ、ひぃ~!! 堪忍してぇ~!! 」。
ハリガネに拘束されたホワイトは顔を引きつらせていた。
「ご、ごめん...ハリガネ...。でも、扉は魔法陣で閉めたはずなのに...一体どうして? 」。
同じく、デイに拘束されたメガネも冷や汗を垂らしながら顔を強張らせていた。
余裕の笑みを浮かべるデイは、この境遇を楽しんでいるように鼻歌を歌っていた。
「お前等が気づかなかったのも当然の事だ。お前等がさっき張ってた隣の部屋にある机の下に魔法陣を設置しておいたのさ。要するに、そこから俺は移動してきたという事だ」。
「そうだったんだ...。机の下だと確かに気づきにくい...」。
「フッ...。俺達の魔法使いもなかなかだろう? 」。
デイは考え込むメガネに微笑を浮かべながら話しかけた。
「何言うてんねんっ!! 魔法陣を設置したのは俺やぞぉ~!! 」。
デイは眉間にしわを寄せ、不満げにそう主張するホワイトを睨んだ。
「そうか、ノンスタンスの動きが最近大人しいのも、人材補強と強化のためだったというわけか...」。
ハリガネは冷静な表情を保ったまま、メガネを人質に取るデイを鋭い眼差しで睨んでいた。
「ん~? ノンスタンスは常時、我々に賛同する有志を募集しているが...? 」。
「テロリスト共が綺麗事を...。だったら、言い方を変えるわ。お前等はこの時に備えて、魔法を使える奴等を集めてきたって事だろ? 」。
「仮にそうだとしても、お前等には関係の無い事だ。答えるつもりは無い。それよりも、俺は昨日お前に言ったはずだ。“今回は見逃すが、俺らの邪魔をするようならば容赦なく消す”と...」。
今まで笑みを浮かべていたデイも目つきを鋭くし、ハリガネに睨みを利かせた。
「俺は傭兵としての依頼で現場に来てんだよ。こちとら仕事で来たの~。お前等みたいな反社と違ってこっちは真面目に働いてんの~」。
そんなデイに臆することなく、ハリガネは舌を出して挑発した。
「ふ~ん、悲しいな~。我々も改新派有志軍として真面目に活動しているのだがな~。まぁ、覚悟があって我々の邪魔をしに来たと受け取っておこう」。
デイもハリガネの挑発に乗らず、冷静な口調でそう返した。
「それで、ユーは何しにポンズ王国へ? 」。
「な、何だ急に...。てか、お前それ言いたかっただけだろ? まぁ、いい...。この俺は有志達と共に...」。
「あぁー!! ハイハイッ!! その話は長くなりそうだから聞かないっ!! あと、そいつを人質に取ったとしても、図書館内には部隊が既に突撃してるからお前等はまもなく身柄を拘束されるぞ~。大人しくお縄につくんだな~」。
ハリガネに言葉を遮られてしまったデイは多少不服そうな表情を見せたが、再び微笑を浮かべて話を続けた。
「フッ...心配は無い。さっき、ここら辺の通路は俺が建てた防壁で厳重に塞いでおいたからな」。
「...? お前、魔法使えたのか? 」。
ハリガネがそう問うと、デイは見せびらかすように拳銃を掴んでいない片方の掌から炎を出した。
「俺はもともと異邦人との混血だからな。母方に魔力の適性があったから使えるらしい」。
「異邦人って...。指名手配犯のお前は追い出された身だから、王国内でも異邦人みたいなもんだろ? 」。
「出身はこの国だから間違ってはいないだろ? だからこそ、この国に生まれた国民として俺は革命...」。
「あぁー!! ハイハイッ!! それでお前とホワイトが魔力に適性のある仲間達を指導して魔法部隊を構成したってわけねっ! 俺達と同様に兵器で対抗してたノンスタンスが、今となっては防壁建てたり魔法陣で移動したりと凄い変わり様だな~」。
「フッ...。俺達や有志達も鍛錬を重ねて日々進化しているのだ。大義のためにも俺達は有志の育成も怠っておらんのだ。政府や軍のように変化を忌み嫌って差別を生み、自己正当化しようとする畜生共と違ってな」。
デイの言葉に、ハリガネの人質となっているホワイトは不満げな様子を露わにしていた。
「何言うてんねんっ!! さっきからっ!! 魔法指導や魔術指導は俺や他のメンバーに押し付けてるやないかっ!! そもそもお前は興味のある魔法しか覚えへんやないかっ!! これは覚えておいた方がええって言っても全然聞かんしっ!! 今回だって移動に必要な通路式魔法陣は、みんな覚えた方がいいから時間もう少し作ろうって言ったのに全然話を聞かな...」。
バババババババババババ...ッッ!!
デイは掌をハリガネ達に向けて火球を繰り出した。
「うわぁっっ!? 」。
「あっぶね...っっ!! 」。
デイの繰り出した火球は二人を目掛けて飛んできたが、ホワイトの防壁で防御した事でハリガネ達は難を逃れた。
「お前っっ!! 何すんねんっ!! 余計な事して俺の魔力を削んなやっ!! 」。
「それはこっちのセリフだ。敵の前で余計な事をベラベラ喋んな」。
「おんどれの方が有志だの革命だの、余計な事しか喋ってへんやんけっっ!! 」。
ビリリリリリリリッッ...!!
「うわぁっっ!? 」。
「うぉっっ!! 」。
デイが放つ電撃に、ハリガネ達はのけ反って避けた。
「あっぶな~っっ!! アイツなんだよっ!? 雷も出せんのかよっ!? 」。
「アイツ氷も出せまっせ~」。
ズバババババババッッ...!!
「うわぁっっ!? 」。
「ぬわぁっっ!? 」。
デイが勢い良く放つ氷の破片が、ホワイトの防壁に直撃した。
「...お前、本当にいい加減にしないと粛清すんぞ」。
「いい加減にするのはお前の方じゃろうがいっっ!! こっちは魔法とか教えたり、色々と覚えなければいけない魔術を勉強をする必要があったのにっっ!! お前が突っ走ったせいで予定が全部滅茶苦茶になったやんけっっ!! ここのセキュリティ解錠だって時間かけて俺一人がやってたんやぞっっ!? 今だって図書館の魔導書見ながら通路式魔法陣を設置してる最中やっちゅうにっっ!! だから、こういう潜入に備えてメンバー強化せなあかんって言ったやんかっっ!! 」。
デイに忠告されたホワイトは一層怒りを露わにし、身を乗り出す勢いで食ってかかった。
「おいおい、仲間割れか...? まぁ、いいけどさぁ...」。
「...」。
ドンッ...!!
「おおっとぉ...!? 」。
デイは眉間にしわを寄せ、人質として取らえていたメガネを強く押し退けると掌をハリガネ達に向けた。
「...っっ!? 」。
ハリガネはデイのアクションを静観しながら身構えた。
デイが解き放った炎の様な赤色の魔力は、彼の身体を螺旋状に囲んで渦を巻きながら荒ぶった。
(あ、なんか凄い殺気...。あ、これヤバくね? あ、ヤバいわ...絶対ヤバいわこれ...。あ、ダメだ飛ぼう)。
危険を察知したハリガネは斜め横にダイブし、人質にしていたホワイトから離れた。
「オルァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!! 」。
ボァァァアアアアア...ッッ!!
デイは掌から炎を放ち、ホワイトに向けて噴射させた。
「くうぅぅぅうう...ッッッ!!! 」。
「な、なんて魔力だ...。ノンスタンスの頭領がこんな力を秘めていたなんて知らなかった...」。
メガネは険しい表情でデイの放つ魔法を冷静に観察していた。
デイが放つ炎をホワイトは抑え込もうとするも、受け止めるだけで精一杯な様子であった。
(あ、アカンっ...!! これじゃ受け止めきれんっ...!! こんなとこで魔力使い果たしたら終わりやぁっ...!! )。
ホワイトは苦悶な表情を浮かべて歯を食いしばり、デイの攻撃を耐え続けていた。
「ぬぐぅぅうううっっ...!! 」。
ホワイトは身体を捻りながら真横に倒れていき、デイによる炎の攻撃を辛うじていなした。
「テ...ッッ!! テメェ...ッッッ!!! この野郎ォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!! 」。
すっかり我を忘れて逆上したデイは、ホワイトのいなくなった壁に攻撃を緩めることなく噴射し続けた。
まるで、その壁に怒りやもどかしさをぶつけるかのように。
「ア...ッ!! アホッッ!! そんな事したら魔力も体力もガス欠になるってッッ...!! 」。
ドガァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッッッ!!!
デイの魔法攻撃によって魔力で強化された壁は破壊され、室内の一部が燃え上がってしまった。
「魔力強化された壁を一人で破壊した...。な、なんて魔力だ...」。
メガネは驚愕してデイを見つめたまま、その場に立ち尽くしていた。
「いってぇ...。色々と試してはみたものの、まだコントロール出来てないみたいだな...。まぁ、出口も確保出来たし良しとするか」。
デイは魔法を放った片手を擦りながら、キセルを懐から取り出し呑気に煙草を吸い始めた。
魔力を放った手からは黒煙が立ち上り、やけどした様に赤黒く腫れていた。
「この、どアホ...。何でお前はいっつもいっつも...」。
うつ伏せに倒れていたホワイトは、怒りに満ちた面持ちでそう呟きながらデイを睨み付けていた。
(ん...? アイツ、魔法発動をミスったか?? それに、ダメージ負ってるし結構イケんじゃね?? )。
ハリガネはそう思いながら剣を構え直し、忍ばせていた警笛を素早く口に加えた。
ピィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ...ッッ!!
警笛の音が室内に響くとデイは顔を強張らせ、向かってくるハリガネの方へ振り向いた。
「...ッッ!? 」。
(デイ...ッッ!! その首は貰うぞ...ッッ!! )。
ハリガネはデイを目掛けて急接近し、一気に距離を縮めた。
そして、ハリガネが即座に剣を振り落とすと、デイは涼しい表情で横に跳んで攻撃を回避した。
(その動きは...読んでんよぉッッ!! )。
不敵な笑みを浮かべるハリガネは、立て続けに避けたデイの腹部目掛けて剣を突いて攻め立てた。
「ぬ...ッッ!? 」。
(両足が着地する前の突きなんて避けきれないはずだぁッッ!! ...貰ったぁッッ!! )。
ガキィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン...ッッッ!!!
「...ッッ!? 」。
デイは掌から放った魔法陣の防壁により、ハリガネの突き攻撃を防いだ。
「...フッ。さっき防壁を建てた話はしただろ? 俺だって瞬時の防御魔法くらいは使えるんだぜ~? 」。
「そりゃ、羨ましいね~。今度教えてよ、死刑になる前に」。
ガスッッ!! ガスッッ!!
ハリガネはデイを小馬鹿にしているかの様に、剣で防壁を突きプレッシャーをかけ続けた。
「墓場まで持っていくさ...それよりも魔法だけに気を取られるなよッッ!? 」。
「...ッッ!? 」。
デイはもう片方の手で紙に包まれた小さな球を懐から取り出し、それを即座にキセルの火皿に入れた。
「フッッ...!! 」。
すると、デイは息を一気に吸ってキセルから立ち上っている煙を、ハリガネの顔面にすかさず吹き付けた。
(痺れ粉かッッ...!! )。
ビュゥゥゥゥウウウウウウウウウンッッ...!!
デイのアクションを察したハリガネは煙を吸わないよう息を止めつつ剣を引っ込め、バックステップしながら長剣の刃の側面でうちわを扇ぐ様に強風を起こした。
そして、煙をデイの方へ押し返しながら刃を立てて鋭く剣を振り落とした。
シュィィィィイイイイイイイイイイイイイイン...ッッ!!
ズガァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッッッ!!!
ハリガネの斬撃は煙を真っ二つに切り込み、デイが立っていた後方の壁は剣が起こした空圧による斬撃で斬り痕が縦に深く斬り刻まれていた。
煙の中から両手を突き出し、防壁で防御するデイが姿を現した。
「はははっ!! 煙の中でよく反応出来たじゃんっ!! ...だけどさ」。
カッッツゥゥゥゥンッッ...!!
「俺の
デイが口にくわえていたキセルと突きつけていたはずの拳銃は、ハリガネの空斬撃で真っ二つに斬り落とされてしまった。
(く...っっ!? 斬撃がこんなところにまで...っっ!? )。
デイが自身の身体を見渡すと、頬や肩だけでなく拳銃を掴んでいた片手も斬撃の影響で深い傷を刻まれていた。
地面には多量の血が滴り落ち、床には小さな血溜まりができていた。
(チッッ...!! 剣を振るうスピードもさることながら、空圧が生んだ
心身にダメージを受けて表情を曇らすデイに対し、ハリガネは余裕の笑みを保ったまま様子をうかがっていた。
「さすがに実弾撃ち込まれてたら危なかったがなぁ~。まぁ、この王国軍の防具を貫通する拳銃だとは思わなかったがな。さぁ~て、手のダメージもさることながら魔力も大分消費したんじゃないか? ...てことで、お前の首は王城に運んでやるよッッ!! デイッッ!! 覚悟しろぉッッ!! 」。
ハリガネは神妙な面持ちで剣の刃先をデイの顔に突きつけた。
デイは一瞬動揺して顔を歪ませたが、再び不敵な笑みを浮かべて斬り落とされたキセルをじっと見つめていた。
「おいお~い、どうしてくれるんだ? このキセル...。高かったんだがな...」。
「賊人のお前等に買うなんていう概念があったのか? 盗んだの間違いじゃないのか? 」。
ハリガネはデイを煽りながら剣を構え直した。
「普通に取引して仕入れた代物だ。それと、昨日の事は訂正させてもらう。俺はお前を見くびってたようだな。まぁ、その時にも釘を刺しておいたはずだから、再会するなんて思わなかったしな~」。
「急な仕事が舞い込んじゃってごめんなさいね~。そうじゃなかったら、俺ここにいなかったんだけどね~。それよか、お前こんなとこで敵の俺とずっとくっちゃべってていいの? さっき警笛鳴らしたから、仲間の部隊がこっちの方へそろそろ向かってはずなんだけど~。ちょうどお前が開けた穴もあるし、色々と隙だらけじゃね? 今更だけど」。
「あ、隣部屋の通路式魔法陣は、お前等が戦闘してる時に俺が消しておいたから」。
「ナ~イス! 」。
ハリガネがメガネに親指を立てると、メガネも笑顔で親指を立てて応えた。
「...ッッ!? 」。
デイは表情を曇らせてメガネを一瞥した後、怒りの形相でホワイトを睨んだ。
「お前ッ!! この事態に何してるッ!? 魔導書読み倒してる場合かッ!? 」。
憤るデイは魔導書のページをめくっているホワイトに向かって荒々しく声を上げた。
「...」。
戦闘に参加する気配の感じられないホワイトは、デイの視線も気に留めずにあぐらをかき皆から背を向けていた。
「いや、おたくの相方は魔導書と睨めっこしてたから追撃される恐れは無いなと思ってね~。パパっと済ませてきた」。
苛立ちを隠せないデイはメガネの言葉に舌打ちして、未だ魔導書を眺めているホワイトをさらに鋭い眼差しで睨んでいた。
「おいッ!! いい加減にしろよッ!! お前、ホントに...。お前が図書館を拠点にした方が良いとかほざいてたクセに、いざここを張ってたら案の定攻め込まれて他の仲間と俺で迎え撃つので背一杯だっつうのに...」。
「...」。
「お前ときたら、その体たらくは何だッッ!? あぁッッ!? お前、開いた穴の出入口は塞いでおくべきだろうがよッッ!! あぁッッ!? 」。
「~っっ!! 」。
デイに罵倒を浴びせられ、ピクピクと痙攣している様に身体を震わせるホワイト。
(出入口作ったのお前だろうが...。自分が勝手に暴走して壁穴開けたクセに何言ってんだ? う~ん、何回かノンスタンスとは国家との争いの中で何度も交えてきたけど...。デイってこんな情緒不安定な奴だったっけ? 何? 最近のノンスタンスは上手くやれてないのかな?? )。
敵側のトップ同士が眼前で喧嘩している光景は、さすがにハリガネとメガネも呆れざる得なかった。
(まぁ、いいや。このままツートップの二人を足止めしてれば応援も来るだろうし、そうすればコイツ等もチェックメイトだ!! しかも二人を討てば王国軍に反旗を翻した反逆者から一気に功労者になれるチャンスかもしれないな~!! もしかしたらフリーターから脱却出来るかもしれないぞ~!! 場合によってはクソ親父の賠償金もチャラになるかもしれないな~!! 人生逆転チャーンス!! )。
二人の仲間割れにハリガネは一瞬困惑した表情を見せるも、これを好機と考えて不敵な笑みを浮かべながら舌なめずりしていた。
「...へいへい」。
目の据わったホワイトは気だるそうに立ち上がりながら、一冊の魔導書を手に持ちデイの方へ向き直った。
「えーと、どれだっけ? あ、これや...」。
ホワイトはやる気無さげに魔導書を開いて詠唱を始めると、ハリガネとメガネはフリー状態のデイを警戒しながら身構えた。
(ここは意地でも逃がさんっ...!! ここをモノに出来れば天国が待ってるぞぉ~!! あ、天国だとあの世になっちゃうな~! アハハ~!! )。
ハリガネはニヤニヤしながら剣を構え直した。
(ハリガネ、何ニヤついてんだ...? 気持ち悪いな...)。
メガネは不気味な笑みを浮かべるハリガネに対して冷たい視線を向けていた。
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