多様性なぼくときみ
結萌
第1話 腐った視線
友人A「まだその格好してんの?w」
友人B「そろそろ辞めた方がいいと思うぞー」
僕は毎日、こんな風に言われる。
だが変える気は無い。僕がやりたいように生きたいから。これは僕の人生だから。
可愛い制服を着て、髪をリボンで結んでいる僕の姿を見ると皆嫌な顔をする。なぜなら僕は男だから。
普通、男はこんな格好をしない。
だからこそ変わっている僕の姿を皆悪いと思う。
だから皆僕を正しい方向に進ませようとする。
でもそれは僕として生きれない。
僕にとってはそれは生きていない。
皆の悪は僕の正だった。
その正は間違っているとは思わない。
この狭い町で信じれるのは己の心だけだ。
ほらまた、廊下を歩くだけで
女子A「やっぱあいつ変だよね」
女子B「私たちみたいに制服着て、、」
女子A「変態なのかもよ〜笑」
女子B「嫌だね〜笑笑」
皆僕を変人呼ばわり。
でも、間違ってはいないのか。
変人とは変わっている人と書く。
つまり僕は変人なんだ。
-学校が終わり帰宅-
遊「ただいま」
咲良「おかえり〜」
小鳥咲良(ことりさら)僕の姉で高校3年
高校でのクラスカーストは高いらしく不自由ない生活を送っている。僕とは真逆の理想の姉。
だが僕はそんな姉ですら良く思わない。
心の底でこいつも僕を見下しているのだと思ってしまう。全員が敵に見えてしまう。
友達でさえ。町の人でさえ。家族でさえ。
憂「お兄ちゃんおかえりー」
小鳥憂(ことりうい)中二の弟で僕と1歳差。
こいつはサッカー部のキャプテンを務めていて
周りから慕われる人間だ。
そんな優秀な兄弟に挟まれた失敗作の僕。
醜くなる。ただてさえ何も取り柄がないのに
変人だなんて。時々生きている意味がわからなくなる。だが、自分の部屋に入るとそんなことはどうでも良くなるくらい可愛い桃の部屋が拡がっているから。兎や猫等のぬいぐるみが並べてあったりして
まさに理想の女子の部屋という部屋。
ここのピンクの可愛いベットで横になり考える。
僕は人権を否定され続けいる。
このままでいいのか?
いいわけが無いだろ。
なら、行動を起こせよ。
どうすればいい
その信じれる己の心に聞いてみろ。
多様性なぼくときみ 結萌 @yume_0102
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