黒に染まる

べっ紅飴

登場人物

主人公/カナト


妖魔の血に適応した元人間。敢えて分類するなら龍の生成り。

月界龍の血を取り込んだことで龍の活力を得た。

陽光の差す世界を夢見て異界を飛び出したが、月界龍から現世界が永遠の夜に飲まれたことを知らされる。



月界龍/ゼノスヴィーラ


カナトが出会った龍の亡骸。

死にかけているカナトに復讐を手伝うなら命を助けてやると持ち掛けた張本龍。

生物の頂点に君臨しただけあって自身の力に絶対の自信を持つが、すでに死んでいるためどれだけ凄んでも何もできない。

不滅の龍だったがカナトに力を与えたことにより消滅した。

龍は妖魔の中でも最強種に数えられる種族であり、死んでも滅びることはない。

そのため、死後も意思が肉体に留まり続けていた。



悪鬼/シュウテン


鬼族の首領の息子。鬼族であるが角がないという理由で幽閉されていたが、自由を求めて鬼の里の外に脱走する。

鬼族では角なしは悪鬼とされ、鬼族に災いを齎す存在であるとされているため、脱走を知った鬼族の一軍に追われることになった。



???/ガリョウちゃん

一人称はガリョウちゃん。自称JKの超絶美少女(自称)

元人間のカナトに興味を示して勝手に同行してきた。

シュウテン曰く得体の知れない女




精霊人/シエル


精霊が人を苗床として誕生したのが精霊人。現世界ヒエラルキー的には下から数えたほうが早いが、人間よりは全然マシ。

シュウテンとは対照的に蝶よ花よと育てられた精霊人のお姫様.........だったのだが、ある事件をきっかけに故郷を追放されてしまった。

追放されたのには何か理由があるのではないかと考えて故郷に戻ろうとしていたが、

木樹霊コトダマに囚われてしまう。




半人半竜デミドラゴン/紅姫


竜とは何かという設定を明確に言うことはできないが、龍と竜は作中では異なるものとして扱っている。半人半竜デミドラゴンはあり得ても、半人半龍デミドラゴンはあり得ないというのが明確な差異だ。

とはいえ、竜と人を掛け合わせたところで通常は竜人種が生まれるだけである。

竜人種は人型の竜。リザードマンとかドラゴニュートとか呼ばれるような、二足歩行の人型という点を除けほぼ竜みたいな姿をしている。

竜人種と半人半竜デミドラゴンの違いを定義するとすれば、竜の血を引いているか、それとも、竜の血を受け継いでいるかだ。

竜人種は全てにおいて竜に劣るが、半人半竜デミドラゴンは全てにおいて竜の理想である。竜さえ凌駕し得る素質を半人半竜デミドラゴンは持っているのである。

とはいえ、竜と比べて半人半竜デミドラゴンは己の力を使いこなすまでにかかる時間が長い。時間をかけて己の能力について理解を深めなければ、その素質は宝の持ち腐れとなってしまうのである。

その点でいえば、生まれつき自らの力を使いこなせる竜人種のほうが優れているのである。

シュウテンは脱走者、シエルは追放者とすれば、紅姫は家出娘である。

竜が興した竜人の国にて唯一の半人半竜デミドラゴンたる彼女は、始祖である父の力を受け継ぎながらも、その力を扱うことが出来なかった。

周囲の竜人から次期女王として敬われながらも、実力が伴わないという葛藤を抱えていたが、ようやく生まれた半人半竜デミドラゴンを父竜たるローゼカイナはどのような危険からも遠ざけようとしたため成長したくとも環境がそれを許さないというジレンマに陥っていたのである。

そんな彼女だが、ある日、ある者の手を借りて家出をすることに成功するが、シエルよりも過保護に育てられた彼女は生活力もまた皆無であり、思ったよりも過酷な外の世界で泣きべそをかきながら身を潜めて父の助けを待っていたが、そんな状況でたまたまカナト一行と出会うことになる。

竜の血を受け継ぐ者として、プライドは高いが、打たれ弱い。

調子に乗っては泣きべそをかくというのが彼女の様式美。




黄金狂エルドラド/レナティス


世界を黄金に染め上げることを目的としている。種族は未定。黄金狂エルドラドというのは通り名のような物。大体の人物からはエルドラドという呼ばれ方をする。たまに黄金狂という呼ばれ方をされる。黄金狂おうごんきょうのようなルビが降っていなかったりしたら、ルビが降ってなくてもエルドラドって読む。

触れたものを黄金にすることが出来、黄金としたものを支配することが出来る。

格上には効果がない。支配した黄金の質によってパワーアップする能力を持っている。

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黒に染まる べっ紅飴 @nyaru_hotepu

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