第1章

僕の母

僕の名前は西条遥、高校2年生だ。僕は今病院に向かっている。なぜ、僕が病院に行くのかというと、母が2年前に脳卒中で倒れたからだ。今はもう意識も戻って元気だけど右半身が麻痺しており動かすのが難しい状態だ。そんな母は毎日リバビリを頑張っている。だが、足の麻痺だけが酷くて歩くのはまだ難しい。そんな母が心配で僕は毎日お見舞いに来ている。そして今日もお見舞いをしに来ていた。僕はいつも通り母の着替えなどを持って、電車に乗り母のいる病院へ向かう。病院に着いた僕は

「507号室の西条です。母のお見舞いに来ました」と病院のカウンターで受付を済ませて、母の病室に向かった。母の病室があるのは5階だ。エレベーターで上がり、母の病室の前に行きノックをして扉を開けた。母はベットの上で上半身だけ起こして、静かに本を読んでいた。

「母さんお見舞い来たよ。これ着替えの服とかだから。ここ置いとくね」

「あら、遥かじゃない。いつもありがとうね」

「いや、僕は母さんが心配だから来てるだけ」

「母さんの心配をしてくれるのね。嬉しいわ」

と僕は母さんは話していた。僕は母さんの服を棚の所に置いていた。すると、母さんが

「あ、そういえば椿ちゃんは元気にしてるのかしら。最近お見舞いに来てくれなくて寂しいのよね。今度来て欲しいわ」

「椿なら元気だよ。まぁ、あいつの事だし友達と遊びに行ったりとかで忙しいんじゃないかな」

「まぁ、そうよね。年頃の女の子だものね。遊び盛りよね」

「じゃあ、今度椿にお見舞いに行かないか聞いとくよ」

「ありがとね」

「うん。じゃあ、僕はもう帰るね。また明日来るね」

と言い、僕は病室を出てエレベーターに乗った。

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ずっとずっと愛してる 光紗 @Aris0514

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