第1編 出会い7
71
朝の道、欠伸の合間に歩を進め。見上げた空はチョコムース。
72
耳に聞こえるソラの声。左右に傾くソラと私。家に帰る時間はなし。抱えた頭は少しほころぶ。
73
慎重にノートの切れ端言葉を乗せて、板のソラに語り掛ける。騒ぐ教室の中で先生と私の気持ちはシンクロする。
74
弁当とソラを両手にさ迷い歩く。人気のない空き部屋でたった二人の食事会。おかずと話題を半分こ。
75
ふと気づく扉の隙間に七恵の目。隠すつもりはなかったよ。説明に頭を痛める私の横で、二人は声でつつき合い。
76
帰り道、溶け込むソラに映るのは自然に緩んだ私の顔と赤みを帯びた曇り空。
77
カフェテリア、二人腰掛け3人が顔を合わせてさあどうする。もう一度あなたはだあれと問いかけて、返ってくるのは空返事。
78
生まれた場所を聞いてみる。星の向こうと返ってくると、心の鼓動が高まって体が宙に浮いていく。
79
後のことは置いておく。抱えきれない星の数。見上げたどこかがソラの星。そっとソラに手を触れて宇宙旅行を味わって。
80
星のことを聞いてみた。行ってみたいと逆に聞かれて? 視界を左右に傾けて常識をずらした先に答えがあると縋ることしか今はできない。
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