第1編 出会い3
21
留守番を教える手間が大変で、駆ける道のり見慣れた中に違和感点点、味方を変えた効果かな。
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昼休み、一息ついてふと浮かぶ慣れのおかしさにほんの少し生まれる不安。心に垂れて広がって。
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午後が始まるちょっと前、手あたり次第スクロール。今更慌てる自分の姿が窓に映る茜空。
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校門を七恵と出るのは3か月ぶり。気遣う仕草が心にしみて昼間の不安がじくじくする。
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ソラのこと、話してみようかどうしよう。頭のしわを走ってく、私の思いは五里霧中。
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曲がり角ここがいつもの分かれ道。手を振る背中を見つめつつ見上げた空は星浮かぶ。
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ただの板、ただいまと声をかけたらソラ起きる。見つめ合うソラの瞳にハテナのマーク。
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これは何? 繰り返されるソラの言葉。世界はただ傾くだけで、落ちる知識はかけらもなし。
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星空の写真集を見開いて、お気に入りを見せてあげる。これは全部、遠く離れた星の光。みんな見ているけれど、この目で直接見たことないもの。
30
気が付くと夜空は朝焼け始めてた。私とソラ、二人だけの星空はまだ終わらないし、終わらせたくない。
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