夢と現実の狭間の桜の木の下で

 主人公の少年は残忍で利己的な性格。最後のチャンスも不意にして、今度は自分が同じ目に遭った。
 これが夢なのか現実なのかの詳細は物語の中では描かれないが、そんなことは些細な事であり、人間の凶気と怪異の恐ろしさが混じった良作である。