試すのは、悪くないが、合わなきゃ、即辞めるべし!

星咲 紗和(ほしざき さわ)

本編

人生にはたくさんの選択肢があります。その中で、自分にとって何が合っているのか、何が合わないのかを見極めることはとても大切です。特に現代では、選択肢が増えたことで、一度きりの人生をどう生きるか、どの道を選ぶべきか悩む人も多いでしょう。でも、何かを始める前に、深く考えすぎて動けなくなってしまうのはもったいない。だからこそ、最初はどんどん試してみることが大切です。しかし、途中で「これは違うな」と感じたら、その場で止める勇気もまた重要だと考えます。


何か新しいことに挑戦するとき、それが本当に自分に合っているのかどうかは、実際にやってみなければわかりません。例えば、友達や家族がやっていて楽しそうだと思っても、自分が同じように楽しめるとは限りません。同じ趣味や仕事でも、個人の価値観や性格によって合う合わないが生じます。だからこそ、「やってみないとわからない」ことが多いのです。そして、やってみて「これは違う」と感じる瞬間が訪れることもあるでしょう。そこで立ち止まり、即決で「辞める」という判断を下すことができるかどうかが、次に進むための鍵になります。


一見、何かを始めてすぐに辞めることは無責任に見えるかもしれません。でも、違うと感じたことを無理に続けても、自分にも周りにも良い影響を与えません。むしろ、違和感を抱えながら続けることでストレスが溜まり、本来の自分らしさを見失ってしまうこともあります。そのため、「辞める」という判断は、自己理解と自己成長の一環と捉えるべきだと思います。そして、辞めることで生まれる時間とエネルギーを、新しい挑戦に投じることができます。


私自身も、これまでに多くの挑戦をしてきました。新しい趣味や活動、仕事の選択肢に挑戦し、それぞれの道を歩いてみました。しかし、どれもが自分に合っていたわけではありません。例えば、ある時、スポーツを始めたのですが、最初は新鮮で楽しいと思ったものの、続けるうちに「自分には合わないな」と感じるようになりました。疲れを感じる時間が増え、徐々に楽しさよりも義務感が勝るようになってしまいました。その瞬間、私は自分にとってスポーツは「合わない」と判断し、潔く辞めることを決めました。辞めたことで、代わりに他の趣味にエネルギーを注げるようになり、自分に合った新しい活動を見つけることができたのです。


このように、挑戦しては辞めるという行動は、決して無駄ではありません。むしろ、それぞれの「辞める」判断が、自分を知るための貴重な気づきとなり、宝物として心に残ります。そして、そうした気づきが積み重なることで、より自分らしい生き方が見えてくるのです。自分に合わないことを無理に続けるよりも、合わないと気づいたらすぐに手を引くことが、人生をシンプルかつ豊かにしてくれます。


もちろん、合わないと感じるのは途中で気づくことが多く、試行錯誤が必要です。挑戦することで得られる新しい発見や、そこでの経験は、後に役立つことも少なくありません。たとえば、仕事の中で学んだスキルが、後々別の活動で活かせることもあります。やめると決めた瞬間には意味が分からなくても、いつかその気づきが他の挑戦に役立つ日が来るかもしれないのです。


結局のところ、人生は一度きりであり、限られた時間とエネルギーをどのように使うかが大切です。無理に何かに固執するよりも、「これは違う」と感じたときには、潔く手を引いて次に進む勇気を持つことが、最終的には自分らしい人生を築くための力になります。そして、辞めることを恐れず、常に新しいことに目を向けていれば、人生の中で本当に自分に合った道を見つけることができるでしょう。


試すことを恐れず、辞めることを恐れず、一つひとつの経験を宝物として受け止めながら、これからも自分に合った生き方を模索していきたいと思います。

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