第13話 エルフキングでワロタ


 しばらくして移動を再開する。

「威圧」の余韻も消えたようでエリアの顔色も良くなっている。

 最初に会ったエルフの兵士達とはかなりバッドコミュニケーションだったので聞き込みもどうなるか怪しいな。

 結構粗暴な印象もあったし、護身用の武器を持たせた方がいいか。

 スキル「武器量産」──俺のステータスが反映された武器分け身を作るスキルでナイフを作るとエリアに渡す。


「いざとなった時のためにこれを渡しておきます。大概はこれを振ればどうにかなると思いますが、俺と離れた時は「本体召喚」でナイフを犠牲にして俺を召喚して下さい」


「す、すごいねこれ。本体召喚ってどうやればできるの?」


 受け取ったエリアが試しに振ると発生した衝撃波で近くにあった木が両断され、ギョッとした顔でそう尋ねてきた。


「持ってるとスキルと同じ要領でわかりませんか?」


「ああ念じるだけでできるんだね」


「はい。念じるだけで簡単に呼べます。けどふざけて何もない時に召喚しないでくださいね」


「うん。やったらあとが怖いからやめとく」


 ナイフを渡してしばらく歩くと街らしきものが見えてきた。

 マップを確認するとちょうど本来の森人エルフ領に入ってきたようだ。


「世界樹と繋がりました? エルフの王──魔道王クロードが転移を発動しました?」


「どうしました、エリアさん?」


 町の人に話しかけようと思うとエリアの様子がおかしくなりはじめた。

 何事かと思うと目の前に長い白髪を揺らしてエルフの男が出現した。


    ───


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