10
それから午後の授業も終わり、部活に行く準備をする生徒達の中で、私は黙々と帰り支度をして教室を後にする。
生徒会役員でも一応部活動は出来るけど、会長と副会長は特に忙しいので、私と亜陽君はどこにも所属していない。
他にも大学みたいにサークル活動があるので時たま勧誘を受けるけど、私は私でお花だったりお茶だったり、お料理教室だったりと。家での花嫁修行が盛り沢山なので丁重にお断りをしている。
とりあえず、組んでいた予定がなくなってしまったので、今日は久しぶりに図書室で勉強することに決めた私は、エレベーターに乗って最上階へと向かった。
うちの図書室は我が校でも自慢の設備であり、壁一面にはガラス張りが施され、最上階だけに見晴らしがとても良い。
勉強机も一つ一つに仕切りがあり、充電まで出来る上に、休憩スペースのソファーが設置されたり、観葉植物が置いてあったりと。
まるで、小洒落たカフェみたいな雰囲気で、私は入学当初からこの場所がお気に入りだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます