第3話
綿津見は、ここ迄言うと、照れ臭そうに鼻を掻く。
「全く、初対面の方にベラベラと。
これだから歳はとりたくないものです。
では、私はこれで。
心配してくれてありがとう。」
頭を下げ、立ち去ろうとする。
「あの、宜しかったら、そのお話聞かせて頂けませんか?」
綿津見は、怪訝そうに女の顔を見る。
「世の中には、瓜二つの人間が三人いると言いますけれど、だとしたら、最初の方のお話を、是非お聞きしたいです。」
早口でまくし立てた。
綿津見は、女の真意をはかりながらも、不思議と、彼女なら信じてくれるかもしれない、と思えたのだった。
ただ、
そして綿津見は、昔、ここで出会った女性の話を始めたのだった。
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2024年11月9日 07:00
2024年11月11日 07:00
2024年11月12日 07:00
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宿命の浄土 栗栖亜雅沙 @krsagscat
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