第30話 剣術大会 エピソード0 〜王子様見守り隊〜
「ハイネはいいわね
ジーヤメリ寮で!私なんてデヤンヴィ-デン寮だからあの、アレク様とパトリシアと同じ寮なのよ〜
最悪 本当に貴方が羨ましいわ」
と友人のララに今日も羨ましがられた
自分でも本当にラッキーだと思う
なんと言っても1年生どころか学園全体でも人気の高いリル・ジーザメリウス様とヨハン・カリオス様と同じ寮だもの
男子寮と女子寮は分かれていてもエレベーターの乗り口や食堂でご一緒できる時がある
「夕食の時なんて女生徒みんなお二人がいらっしゃるのを待っていてねなかなか動かないのよ
でもゆっくり召し上がって欲しいから誰も話しかけずに談笑してるんだけど視線はおふたりにいってしまうのよね」
「いいな〜、でもなんとなく想像できるし、わかるわ
その気持ち……
そういえばこの前の中央カウンターでのリル様の突然の演奏会も素敵だったわよね」
「そう、変わった楽器演奏されていて偶然居合わせた生徒から伝え聞いてあっという間に女生徒みんな中央カウンターに集まって、すごかったわよね」
「また、聞きたいわ〜」
「それより、次は剣術大会じゃない優勝予想投票今日もう発表されたんだけどハイネみる?」
とララが鞄から紙を出してきた
「投票数1位が4年のエドモンド・オギュースト先輩2位が3年のユリアス・ジェラミー先輩3位が4年ジュリアス・ジーノ先輩 4位1年アレク・ボノ・ズマイルカルプス 5位リル・ジーザメリウス6位ヨハン・カリオス……ってどうしてアレク様が4位でリル様が5位なの? 」
思わず紙を持つ手がワナワナ震える………
「それがね、ゴショゴショ…… 」
「え〜!! それってイカサマじゃない! そんなことわかっていて誰も止めないの」
「そうなのよ、腹立たしいでしょ」
「ダメよ! 王子様達見守り隊で阻止しなくっちゃ! 至急みんなに声かけなくっちゃ」
水面下で暗躍する出来事をいつの間にかできている
「王子様達見守り隊」が阻止すべく水面下で動くのであった
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