第6話
木を切った影響か、おそらく土砂崩れによって
そこを囲むように白いアネモネの花畑が広がっている。
俺は
そんな俺の後をゆっくりと彼女が歩いてくる。俺は彼女の方を向き直した。風が吹く。
「君を愛している。好きだ。」
出会った時に感じたその熱情を。
彼女は困惑していた。
いや,そう見えただけかもしれない。
だって、
「でも、私は……」
「『AI』だろう?」
何度か感じた違和感の正体も、彼女の無機質な返しも、変化のない表情も、全て『AI』だから。
「そんなことは関係ない。
それに彼女はきっと誰も殺していない。
これは願望かもしれないし、フィルターがかかっているのかもしれないけど、彼女の手はあまりにも綺麗すぎる。赤色がついていたように思えないくらいに。
彼女がこちらへ進んでくる。もう少しでふれあいそうな距離でまた風が吹いた。
もう一度花びらが舞う。けど今度はお互いが隠れるほどに。
その隙間から見えた彼女の口元は
これはAIに自我が
あいを知ったもの達よ、 甘栗むかせていただきました。 @kuri-manju3131
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