第15話

これは俺がおじさんの頃。


佐々木。

多分最後のメンバー。

拳使い。

これまで4人だったのが1人増えた。

だがなんら変わらない。打たれ、武器を格安で売るのは変わらない。

「ほらよ、」

、、、

カツカツだ。

1日2食できるかできないかの生活を続けている。

飯以外はずっとハンマーを振り、かまどを使い、、

ずっと変わらないはずだった。

そいつだけは少しいい値段を出してくれた。

もしかしたら1日3食も夢じゃないかもしれない!

そんな期待を胸に

「ありがとうございます。」

と目を輝かせた。

「こんなので喜ぶとか、、!」

と言っていたが気にしない。

もうこの時には金銭感覚はおかしくなっている。

「なあなあこの材料でナックル作ってくれよ。」

とその男は言った。

この材料。

本当なら残すが仕方ない。恵んでくれているのだからいいのを作ろう。

自分は最後まで気づかなかったがなんと第7等級ができた。

初めてだった。

「おおおお!」

それをつけて佐々木は喜んでいた。

よかった。喜んでくれて。

そう。俺が鍛冶屋になりたいと思ったのはこれが、、

「オエッ!」

吹き飛ぶ。

何があったんだ?

「練習台にぴったりだな。」

体が動かない。

「おいおい。」

これまでとは違う形相を浮かべ店の中へ入っていく。

「立ち上がれ。」

「え、、」

「まさか気づかなかったのか?これまで優しくしてやっていたのはいい武器を貰うためだよ!」

な、、、

「さて!まだいけそうだ!」

今防御力を高める膜を体に張っていてもこの威力、、

「ブボっ!」

1発。

「や、、めてくれ、、」

「誰が辞めるか!」

「オエッ!」

2発。

土下座して

「やめて、、ください」

だが辞めることはない。

意識が朦朧としてきた。

「も、、う。殺し、、」

パチッ!

目が少し覚める。

「ねむんなよ。」

「痛いで」

「オエッ!」

また1発。

「ゴブっ!」

また1発。

「パチッ!」

それでも起こされる。感覚がない。

「今日はこれで許してやる。また次の日もな。」

恐怖。それしかなかった。

自殺も考えたが意志の弱さを考えると到底無理だった。

この日からもっと最悪な日々が続いていく。、

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