第12話

「?知らないな、、」

「ええ、、今僕子供中で人気なのに、、」

「いや知らないって。」

「ええ、、光輝だよ。」

「?」

「ちょっとそこのおじさん。教えてあげてよ僕の、、み、りょ、く。」

「誰だ?」

「、、、じゃあ語ってあげ、、」

「要件は?」

「ああ!そうだったそうだった!君の持っているその透明装置を見て気になったんだよ。」

「これ?」

そう言いながら指で刺す。

「そうそう。それそれ。んで、、」

近くに近寄ってくる。

「え、、」

「それは宝?それとも発明?何?何!」

こ、、怖、、

「子供に人気は嘘だな。」

と智也。

「子供の前ではかっこいいから。ね?」

ムカついてきた、、ふっ!今の俺は子供だ。

「無理。生理的に。」

「うぐっ!大人だね君。」

「、、」

「それでそれはなんなの?」

「発明品です。」

「誰の?」

詰め寄ってくる。思わず口を滑らせ、、

「お」

れ。

そう言う前に

「じさんだ。こいつから見れば。」

と智也が付け足す。

「そうそうおじさん。」

「ふーん。へぇー。」

あまり納得していない様子。

「まぁいいや。それでさ!君!譲ってくれない?」

「え?」

「それ。」

「いや流石に、、」

「君たちって迷っているんだよね。」

見ていたのか。

「ストーカー変態。」

「うぐっ!それで、、ど、うなんだい?」

「そうですけど。それで何か?」

「もし僕がそれを解決したら、譲ってくれるかい?」

「まずお前にそんな力が」

と智也が全てを言う前に。

「あるよ。だってみんなの憧れ、高木 光輝 ですから。」

***

「えっとどちら様で、、?」

「ドン!」

冒険カードを出す。

「あっ申し訳ございません。Sランクの。」

「Sらんくが誰かも覚えていらっしゃらないのですか?」

「、、、」

「ベテランさん。ですよね。」

「、、、ではなんの要件でしょうか?」

気まずい顔をしながらも話を変える。

「ふーん。山奥にある地下室についてなんだけど、、」

「あなたになんの関係が?」

「個人情報だよ?」

「なんでこの人がそのことを?Sらんくが??」

と小声で言う。

「まぁそれでギルド長を呼んで欲しいんだ。」

「もしかして涼子の知り合いですか?」

「うんそうだよ。捕まっているらしくてね。嘘の情報で。」

これは前涼子が言っていた先輩にいじめられていると言う事情を高木に言わせてもらった。

「な、、なんで?なんでなんで?なんであいつばっかり!」

「ベテラン。なんでしょ?私情を入れ込まないでね。」

「、、、お連れします。」

***

「その子は下がらせて。」

「わかりました。おい!桜谷!下がれ!」

「は、、はひ!」

「で、、Sらんくさまがなんのご用でしょうか?」

「君にあるものの証拠人になって欲しいんだ。」

「ほう。聞きましょう。」

、、、

「なるほど。理解いたしました。にしてもこの人の協力をよく得ましたね。」

「あははは。」

「わかりました。」

「もちのろん。ただで。」

「、、」

「借り。」

「わかりました。変わってないですね。」

そして完全に舞台は揃った。

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