第4話
「ごめんなさい。」
あの睨み事件の後、目をつけられていたのが最近エスカレートしている。
寝ているところを騒音で起こしたり、
「バシャッ!」
出てきた所を水でかけられたり、
「オラっオラっ!」
村長直々に殴る。
「お前たちには飯は売らないからな!」
散々いじめられる。
街の人は見て見ぬ振りを続けている。
逆らえば同じようにされるから。
なんとも厳しい事だろう。
そろそろあのアイテムは欲しいところだ。
***
、、、村長はというと
「はははははは!」
村長はニマッと笑う。
「この町は最高だ。ご先祖様はいい物を作ってくださった。外部からの人が来なければバレることはない!この町に転生者がいない限りな!まあそんな事絶対にないが!ガハハハ!」
それとは別に余裕にしていた。
***
私には憧れの冒険者がいた。
当然私だけではない、皆んなのスーパースターである。
私が10歳の頃。
その冒険者を生で見た。好奇心が抑えきれずついていってしまった。
その冒険者がよく行っている道具屋を発見した。
「おい!テメェ!早く作れよ!」
そこには憧れの姿とは全く違った、怖いお兄さん、お姉さんがいた。
「こ、、怖い、、」
とにかく怖かった。
その場からすぐに駆け出した。
その翌日同じくそのギルドにストーカーしたものは捕まった。
その時私はぞくっとした。もしかしたら私を見えていて、それが分かりながら見逃したんじゃないかという可能性が出てきたからだ。
5年間、心配を抱えて生きた。
だがその時、
「すごいわね!」
鑑定ができるというおばさんにみてもらったところ、私には魔力を消す才能がある事を知った。
その時わかった。あの時は見逃したのではなく、感知できなかった、見つけれなかったのだと。
その5年後、なんとあの冒険者が8等級の武器を手に入れたといった。
「これは私の努力の血相です!」
どこで手に入れたかと聞かれた時には
「それはダンジョン内の宝箱にあったのです!」
とテレビの前で言い放った。
その時一つの予感がした。
もしかしたらあれは嘘で、、、
でもこれは完全な予想。
でも、、
あの罵倒され、いじめられていたあの人に会う。
それは少なからず何かのヒントになるような気がした。
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