第2話

「人が少ないな」


「そりゃあ夜中だもの。明日は土曜日だからなのかしら。去年よりは多いわね。あっ、見て!大きなジャックオーランタンよっ!」


「おお、大きいの!」



街の光が溢れる中。一際目立つ大きなジャックオーランタンがあった。



「やっぱりハロウィンはいいわよねー!」


「まぁそうだな。悪くない。…さてお主。今回はどの人間にするのだ?」


「そうねぇ…、あぁ、あそこにいい人間がいるじゃない」



ジャックオーランタンのすぐそばのベンチ。そこに腰掛けながらコーヒーの缶を飲み干す男がいた。



「ふむ。良いではないか!とても楽しみだ!」


「マオ?おしゃべりは終わりよ。バレてしまうわ」


「わかっとる!ほら、早く行くぞ!」


「わかったから、急かさないでよっ!もうっ!」



路地裏まだ飛んでいき箒から降りた。

やはり魔法使いだから魔法は使える。ということで、箒を一時的に消しておいた。

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