0時を迎える頃

第1話

3、2、1、、、0



今、今年のハロウィンを迎えた、



「行ってきまーすっ!」



10月31日。ハロウィンを迎えた今。私は人間たちのところへ向かう。



「お供させていただくゾ」


「あら、マオ。珍しいのね?私についてくるなんて」



箒で飛び立つ前に黒猫のマオが飛び乗ってきた。



「なにを言う。吾輩、ハロウィンの日をいつもお主についているではないか」


「ならいつもいてくれたっていいじゃない。私についていてくれるのはマオくらいなのよ?」


「それはお主の行動が自由すぎるからだ。吾輩も付き合いきれん」


「ケチー!」


「おいっ!箒から落ちるではないか!」


「うっさいわねー!文句言わないでよ!」


「あわ!落ちるぞ!落ちるぞーっ!」


「落ちるわけないでしょっ!私の箒をそこら辺のと一緒にしないでよ!」


「わかったからもうよい!箒の自慢はまた今度にしてくれ!」


「もう!文句ばっかり!」


「あ、ほら!街が見えてぞ!」


「わー!キレイねー!」


「…お主、相変わらず自由じゃな」


「なにか言ったかしらっ!」


「落ちるーーっ!!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る