第43話 気付いたら2日目、点呼で集まったらアマゾネスと拷問教師がリングで戦ってます
栗雛霧谷side
嵐のように過ぎ去り凪がいなくなった後は、失神した拓也に布団をかけた。
(とりあえず寝るか)
栗雛はベッドに行き、栄養補助食品を飲んでそのまま眠りに落ちた。
「!?」
突然ジリリリリリリとベルが部屋全体に鳴り響く。
(何だ?)
栗雛は反射的に意識をすぐに覚醒させる。
「……」
時間を確認すると朝6:00となっていた。
(ベルの音が止まった)
『点呼だ!!』
「!?」
殺意の籠った冷たい声が放送から聞こえる。
『5分以内に1階の大広場に来い!!』
「!?」
突然の放送が流れる。
『なお0.1秒でも遅れたり来なかったら貴様らの頭蓋骨を砕くのでよろしく』
「!?」
急いで栗雛は着替えて準備をする。
(拓也君は?)
拓也の様子を見に行く。
「おはよう」
拓也は起きていた。
(起きていて良かった)
「行かないのでよろしく」
(おい!)
栗雛は驚く。
「隠れんぼは得意だからね」
(命懸けの隠れんぼすぎるだろう)
「そういうわけで栗雛君だけ行ってきな」
「(僕に霧島拓也は?と聞かれたらどうするんですか?)」
栗雛は手話で拓也に言う。
「部屋にいなかったと伝えれば大丈夫」
(大丈夫かな)
栗雛は複雑な表情を浮かべる。
「さあ、行ってきな」
「……」
栗雛は無言で頷き、1階の大広場に向かった。
「……」
大広場に着くと人が集まっていた。
「……」
集まっている中心部で何かが始まっていた。
(え?愛美ちゃん?)
中心の広場にリングがありそこで愛美と凪が殴りあっていた。
(何で戦っているの?)
愛美と凪の拳のぶつかる音が聞こえる。
「……」
栗雛は無言で凪と愛美の戦いを見守る。
凪side
「実にセンスがあって良いね」
凪は朝から上機嫌に愛美の拳を綺麗に受け流している。
「……」
愛美は無言で凪を睨みつける。
「アマゾネスと戦えて光栄だよ」
凪は笑顔で愛美を見る。
「はあ!やあ!」
「良いね」
愛美は素早く凪の間合いに入りワンツーとパンチを繰り出すとパンパンと音がなり凪は涼しい表情で言う。
「!」
愛美は凪の手が頭めがけて飛んで来たのを素早く躱した。
「はあ!」
愛美は殺意を込めて凪の顔面めがけて拳をふるう。
「!!」
愛美の腕を掴まれた。
「つ、か、ま、え、た」
「!!」
呆けた笑みで凪は言葉にする。
「はあ!!」
「お」
愛美は勢い良く凪の掴んだ手を引き離した。
「いやあ、朝の運動には愛美ちゃんは最適だね」
凪は涼しい表情で愛美を見る。
愛美side
「いきなり、ケンカ売ってきて何を言ってるの」
愛美は汗をかきながら言う。
「いやあ、すまない、すまない、強い子を見るとついつい反射的に攻撃してしまうんだよ」
凪は笑顔で言う。
(マジでこの女の底が見えない)
愛美は凪の瞳を見る。
「さてさて、愛美ちゃんあたいの準備運動も終えたし、皆集まっている見たいだからそろそろ戦いを終了するか」
凪はリング端に行き下りる。
「あたしに後ろを見せるんじゃない」
愛美は凪に攻撃を仕掛けて行く。
動画編集が大好きな僕は、高校入学初日にヘリコプターで拉致からの高校生活! 牧村和樹(グレイレッド) @gurei0507
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