第41話 乱入者

 霧島拓也side

(偶然か?)


 栗雛の表情を観察する。


(栗雛君の表情を見る限り狙ってだしたのか?)


 マヤがガード体制から剣攻撃に即切り替えて行く。


「!?」


 拓也はミリーをガード体制にして短剣で防ぐ。


(おいおい)


 拓也は栗雛の格闘ゲームの戦い方を見て驚く。


(まさか、自分の動きを覚えたのか?)


 栗雛の表情を見ると集中している。


「たまたまかな」


 拓也もガード体制から短剣攻撃に切り替える。


(マジかよ)


 栗雛はマヤをガード体制にした。


(1秒)


 拓也は数を心の中でカウントする。


(凄いな、運良く目押し成功したわけではなく)


「たった1度見ただけで出来るなんて凄いな」


 拓也はワクワクした様子で栗雛を見る。


(凄い集中力だ)


 栗雛は画面に集中していて、拓也の言葉が聞こえてない。


(久々に面白い戦いが出来そうだな)


拓也もプレイに集中し始める。


(今までウーファイをプレイしてもガードの応酬を出来る人がいなかったからな)


「さあ、ガードのラリー勝負だ!」


 拓也は興奮した様子でゲームの戦いに専念する。



???side

 彼は人気配信者のウーファイの動画を見ていて回っていたらライブ配信で0人のを見つける。


「どんな、雑魚配信者かな」


 彼はウーファイ配信を見て回って楽しんで見たり、煽ったりするのが楽しみの1つだ。


「これは、最弱のミリーと最強キャラのマヤか」


 彼は入った配信を見たら笑い出す。


「ミリーが一方的にやられるだろうな」


 彼は戦いを観察する


「雑魚配信者か遊びでやっている人かな」


 彼はミリーとマヤの戦いを眺めていると


「?」


 大きな違和感を感じ始める。


「な、何でお互いにガードをしているの!?」


 彼はお互いの戦いを見ていたら攻撃→ガードを繰り返し応酬していた。


「ちょっと待て!?」


 彼はゲーム画面のある部分を見る。


「360分!?」


 彼は時間を見て驚く。


「1戦目で360分、戦い続けてるのはおかしいだろう」


 彼はこのゲーム配信の異常性に気付きかなり驚く。


「お互いにガードの目押しミスなしでずっと戦っているなんておかしいだろう!!」


 彼は凄過ぎてしばらくながめているとマヤのガードが解ける。




 栗雛霧谷side

(っくミスった)


 栗雛はマヤのガードボタンの目押しをミスしてしまい無防備になる。


「もらった」


 拓也はミリーが短剣でマヤを攻撃して連続コンボを決めていく。


(凄いな)


 栗雛は拓也の集中力に驚いた。


(マジで霧島君は怪物だな)

「トドメだ!!」


 拓也が興奮した声で言う。










「では、あたいがとどめをさして上げよう」

「「!!」」


 突然、拓也と栗雛の頭を何かに鷲掴みにされて身体が宙に浮き始める。

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