第38話 栗雛と霧島で配信をする。

栗雛side

「……」


 栗雛は無言で頭を下げる。


「(動画配信には基本出ない方針で裏方でやりたいんだよね)」


 栗雛は拓也に手話で説明する。


「……そうか」


 拓也は考え始める。


「(それでは動画編集をします)?」

「動画配信はどうして出ないの?」


 拓也が手話をしている間に栗雛に聞く。


「(顔出し配信とかは声を出せないし、動画的に僕が出ても面白くないから出ないんだよね)」


 手話で栗雛は拓也に説明をする。


「ああ、それなら動画には出られるから大丈夫だよ」

「?」


 栗雛は拓也か動画に出られるという言葉にハテナを浮かべる。


「自分が配信するのはゲーム配信だから顔出しも声だしも一切しないから大丈夫だよ」


 拓也は説明をする。


「?」


 栗雛はゲーム配信という言葉にハテナを浮かべる。


「ゲームをやったことはないのかな?」


 拓也は栗雛に聞く。


「……」


 栗雛は無言で頷く。


「ゲームの操作方法を説明しながら配信をするから大丈夫だよ」


 拓也はゲームを起動してと動画配信をスタートして始める。



「(ちょっと待ってください。配信に出る気は)」


「大丈夫だよ、自分のチャンネルは登録者3人だけだから人も来ないよ」


 拓也は栗雛にゲームのコントローラーを渡す。


「さあ、やるよ!!」

「……」


 栗雛はめんどくさい様子を見せてコントロールを持ち始める。


「よしよしゲームジャンルは格闘ゲームをやるよ」

「?」


 栗雛は格闘ゲームという言葉にハテナを浮かべる。


「ルールは1VS1で戦う感じだね」

「?」


 栗雛は拓也の説明にハテナを浮かべる。


「まあ、やればわかるよ」


 拓也はゲーム画面を見始める。


(タイトルがウーマンファイテングファイターズ?)


 栗雛は良くわからないタイトルが出て来て戸惑う。


「ストーリーは男が8股をかけて、女達が男と結婚するために戦うゲームだよ」 


「……」


 栗雛はストーリーの説明を聞いても良くわからない表情を浮かべる。


「さあ、キャラクターを選んで」


 拓也はゲームをスタートしてキャラクター選択画面に行く。


「……」


 良くわからないまま、キャラクターを見ていく。


「選んだり動かすのはこうやるんだ」


 拓也は栗雛にコントロールの操作を見せる。


「……」


 栗雛も拓也のコントロールの操作をじっくり見て頷いた。


(誰を選ぶかな)


 栗雛は悩み始める。


「自分はこのキャラ使うね」


 拓也はキャラを決定する。


(ミリー?)

「ミリーはね最弱キャラだよ」


 拓也が栗雛に説明をする。


「?」


 栗雛は最弱の意味をわからずにハテナを浮かべる。


「世界の使用率で一番使われてないキャラだね」


 拓也は説明をする。


(見た目はしっぽの生やした金髪短髪のメイド姿で可愛いのに何で使われてないんだ?)


 栗雛は不思議そうにミリーのキャラを見る。


「栗雛はどれにする?」

「……」


 栗雛は無言で悩み始める。


(これにするかな)


 栗雛は何となくキャラを選んだ。


  









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