第35話 栗雛と霧島

作者「短めで申し訳ないです」


魔王様「◯すわよ」


作者「すいません!!」


魔王様「それでは、短い本編をどうぞ」

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麟憧凪side

「……それでは、これで失礼する」


 凪は霊歌の言葉を気にせず電話を切ろうとする。


『時間あったらベッドで語りましょう』

「……ああ」


 凪は無表情で答える。


『明日からの臨時教師の仕事がんばってね』

「……ああ」


 凪は歯切れの悪い言葉を出す。


『若いうちに地獄を見せて苦労させたほうが今後の人生の為になると思うからね』


 霊歌は優しい声で電話越しから言う。


「……了解、わかったよ。れいかちゃんの言う通りのスケジュールで組むよ」


 凪はため息をついて答える。


『それじゃあ、がんばってね』


 霊歌の電話が切れる。




栗雛side

 僕は霧島と一緒にエレベーターに乗って地下に案内されていた。


「……」


 霧島はドアに到着してカードキーを差し込みドアを開けた。


「……」


 部屋は広く、運動出来る施設、大浴場、台所、居間も綺麗で凄かった。


(この広い場所に1人で泊まるのは落ちつかないな)


「どうした?」


 拓也は栗雛に声を掛ける。


「[こんな広い部屋で1人だと落ちつかないな]」


 栗雛は手話で霧島に伝える。


「ああ、大丈夫だよ」

「?」


 拓也の大丈夫と言った意味がわからない様子に栗雛はなる。


「自分も栗雛と一緒の部屋で暮らすから」

「!!」


 栗雛は驚いた表情になる。


「信頼出来る人が近くにいないと流石に不安になるだろうから同い年の男はいたほうが少しは良いかなと思ってな」


 霧島は栗雛に言う。


(そういえば同い年の男の人と話するの初めてだな)


 栗雛は霧島を見る。


「改めて自己紹介するが自分は霧島拓也」


 霧島は自己紹介をする。


「(僕は栗雛霧谷です)」


 栗雛は霧島に手話で自己紹介をする。 


「「よろしく」」


 2人とも握手する。




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