第33話 燐海マヤは説得され魔王様の犬になります。
燐海マヤside
「断ります!!」
マヤは即答する。
「
眼鏡をかけた女性が凪と名前を言いながらマヤを見る。
「アドバイスなんていりません!」
マヤは凪の瞳を見て断る。
「では、聞かなくても勝手に話をさせてもらうかな」
凪はマヤの瞳を見返して話を続ける。
「現状、マヤはれいかちゃんの手のひらで踊らされているのはわかっているのかな?」
凪は無表情で話をする。
「
マヤは怒り口調で凪に言う。
「マヤちゃんの行動は10手先で動いていても、れいかちゃんは100手先以上を行ってるからな」
「……」
マヤは無言になる。
「れいかちゃんには100%勝てないなら素直に
凪はマヤの瞳を見て言う。
「うーーーー」
マヤは悔しそうな表情を見せる。
「麟憧凪の
「?」
凪は無表情でマヤの瞳を除き見る。
「マヤが抵抗すればするほど、れいかちゃんは容赦なく
凪はため息をついてマヤの瞳を見て説明をする。
「それでも私は屈しません!!」
マヤは強い意志を向けてマヤの瞳を見る。
「もう一度だけ言うが100%負ける選択をマヤはしているんだぞ」
凪は無表情でマヤの瞳を見返す。
「やってみないと」
「
凪は真剣な表情でマヤの瞳を除き見る。
「栗雛のことが大好きなら、勝てる可能性のある選択をするんだ」
「……」
マヤは無言になり下を向く。
「プライドを捨てて
マヤは悔しそうな表情で凪の瞳を覗き込む。
「あたいの
凪は真剣な目でマヤの瞳を覗き見返す。
「……」
マヤは無言になり考え始める。
「……後、補足だが霊歌の命令でマヤを
「!?」
マヤは凪の言葉を聞いて驚いた表情を見せる。
「あたいは個人的に臨時教師としてマヤと一緒に仲良く、形だけで良いかられいかちゃんの
凪は笑顔を向けてマヤの瞳を見る。
「……凪は私の味方なの?」
マヤは真剣な表情で凪の瞳の奥底を覗き込む。
「出来る範囲で味方になりたいかな」
凪はため息をはきながらマヤに言う。
「それにあたいはれいかちゃんにある程度は信頼されてるから頼めばクリエイター学園の臨時教師にはなれるから大丈夫だよ」
凪は柔らかい表情を向けてマヤに言う。
「……お願いします」
マヤは凪に頭を下げる。
麟憧凪side
(やれやれ)
凪はマヤが頭を下げている様子を見て心の中でほっとする。
マヤが頭を下げた後にすぐに対応するためにあたいは部屋から出て聞こえない場所に行き、霊歌に連絡をする。
『ハロハロ』
陽気な声が電話越しから聞こえる。
「霊歌、頼みが」
『良いわよ』
霊歌は上機嫌な声で言う。
「……」
『なぎちゃんの好きなようにやってもあたくしは駄目とは言わないよ』
霊歌は嬉しそうな声で言う。
「霊歌、あたいを信用しすぎだ」
凪は頭を掻きながら言う。
『凪ちゃんは裏切らないでしょ』
「……」
『だって凪ちゃんは』
呆けた声で霊歌は電話越しでゆっくりと言葉にする。
『凪ちゃんはあたくしの第一夫人だからね』
霊歌は電話越しから呆けた声で言う。
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