第28話 魔王様と燐海マヤの取引
燐海マヤside
「取引には応じませんよ!」
マヤは怒った表情を見せて霊歌に言う。
「マヤちゃん内容を聞かないと」
霊歌は困った表情を見せてマヤを見る。
「聞いても断りますよ」
マヤは真剣な表情で霊歌の瞳を見る。
「マヤちゃんもあたくしと似た条件で3年後にきりちゃんが18才になってから付き合って結婚すること前提で計画して動くことを考えていたよね?」
「……」
無表情になりマヤは霊歌の瞳を見る。
「……正解見たいだね」
「どうでしょうね」
マヤは殺意を向けて霊歌の瞳を見る。
「!?」
「ふふふ、反応が可愛いね」
不意にマヤに霊歌は近づいて来て耳元で霊歌は言う。
「それなら3年後にあたくしの
「……」
マヤが霊歌の言葉にピクっと身体が反応する。
「信用出来ま」
「信用出来ないなら契約書でも何でも書いて上げる」
「!?」
マヤはピクピクっと身体が反応する。
「でも、きりちゃんはあたくしも譲りたくないかな」
霊歌は耳元で言う。
「?」
霊歌の言葉を聞いてマヤは疑問な表情を浮かべる。
「きりちゃんは2番目で良いから付き合いたいな」
霊歌は笑顔で言う。
「……浮気を承認しろってこと?」
マヤは霊歌の瞳を見る。
「まあ、そういうことだね」
霊歌は上機嫌な表情でマヤに言う。
「……」
マヤは無表情で無言になり始める。
「あたくし的にはかなり譲歩していると思うよ」
霊歌は優しい声でマヤの耳元で言う。
「……」
「さらにマヤちゃんの願いも叶えて上げるよ」
霊歌は優しい声で言葉にする。
(っく)
マヤはイライラした様子で考える。
「仮に断ったらマヤちゃんを敵認定になる可能性があるからね」
「!?」
霊歌は身体の体温が冷たくなる程の声でマヤの耳元で言う。
「……わかりました。取引に応じます」
マヤは悔しそうな表情で言う。
「ありがとう」
霊歌は上機嫌な表情でマヤの瞳を見る。
「但し、私からも条件を出しても良いですか?」
マヤは真剣な表情で言う。
「良いわよ」
「ありがとうございます」
マヤは霊歌に頭を下げてお礼をする。
「条件は何かしら?」
霊歌は上機嫌にマヤの瞳を見る。
「……条件は」
「あら?」
マヤは霊歌の耳元に近づく。
「栗雛様が3年間、学園を卒業するまでに私を好きになって告白したら、先ほどの取引はなしで敵認定もしないで欲しいです」
マヤは強い意思を込めて霊歌の耳元で言う。
「やっぱりマヤちゃんはあたくし好みで良いわね」
霊歌は呆けた笑みを浮かべる。
「条件は曖昧かも知れませんが良いですかね?」
マヤは真剣な表情で霊歌の瞳を近くで見通す。
「良いわよ」
余裕の笑みを浮かべて霊歌は言う。
「……マヤちゃんが条件を達成したらお祝いに支援もして上げる」
「?」
霊歌は笑顔を向けてマヤの瞳を見て言う。
「心配しなくても善意でするから大丈夫だよ」
「……」
霊歌は優しい笑みを浮かべて綺麗な金色の瞳を向けてマヤの瞳を見る。
「ありがとうございます」
マヤは笑顔を向けて霊歌の瞳を見てお礼をする。
「素直なマヤちゃんは大好きだよ」
呆けた笑みで言う。
「それじゃあがんばってね。マヤちゃん」
霊歌はステージ上から下りていく。
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